gc
GCの仕組み
LLMの壁打ち
いい質問です!
「メソッド内の一時変数」「GCで消されるメモリ」が混ざって理解しにくくなってると思うので、整理しますね。
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🔹 まず「どこのメモリか」で考える
Java のプログラム実行で使う主なメモリ領域はざっくり分けて2つです:
1. スタック領域(Stack)
• メソッド呼び出しごとに「スタックフレーム」が積まれる。
• そのフレームの中に、メソッドの引数や**ローカル変数(int, double などの値型や参照変数の参照値)**が入る。
• メソッド終了時にスタックフレームごと即座に破棄される(GC は関与しない)。
2. ヒープ領域(Heap)
• new で作ったオブジェクト(String, ArrayList, 自作クラスなど)が置かれる。
• メソッド内のローカル変数は「ヒープ上のオブジェクトへの参照(ポインタのようなもの)」を持つだけ。
• オブジェクトは参照されなくなったときにGCで解放対象になる。
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🔹 実際の例
public void sample() {
int x = 10; // (1) プリミティブ値 → スタック上
String s = new String("Hi"); // (2) newで作成 → ヒープ上にオブジェクト配置
// s には参照(ポインタ)がスタックに入る
} // メソッド終了
• (1) の x はメソッド終了と同時にスタックフレームごと破棄 → 即解放
• (2) の s 変数自体はスタックにあったので破棄されるが、new String("Hi") の実体はヒープに残る
• 誰も参照していないので「到達不能」になる
• → GC が実行されたときに解放される
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🔹 GCが解放するもの
• ヒープ上のオブジェクトで、
• どのスレッドのスタックからも参照されず
• 他のオブジェクトからも参照されていないもの(=「到達不能」オブジェクト)
• 例:
• 使い終わった new オブジェクト
• リストやマップから削除されてもう参照がないオブジェクト
• 静的フィールドから参照が外されたオブジェクト
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🔹 まとめ
• メソッド内の一時変数(スタック上のローカル変数) → メソッド終了時に即破棄(GC関与なし)
• new したオブジェクト(ヒープ上) → 参照がなくなったら「解放候補」になり、GCで回収される
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👉 つまり「処理を返却したら即解放される」のは スタックの変数だけで、
new で作ったオブジェクトは GCが走るまで残ってるんです。
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ここで質問ですが、あなたのイメージは「軽量なローカル変数(intとかStringの参照)」がどう扱われるか知りたい感じですか?
それとも「大きなオブジェクトを作ったときにいつ消えるか(GCタイミング)」の方が気になっていますか?