「「偶然」はどのようにあなたをつくるのか」
https://str.toyokeizai.net/books/9784492048115/
なんらか成功した時、人は過去の何かに理由を見出そうとするが、運の要素が大きいとシミュレーションで明らかになった
シミュレーションでは、ほぼ毎回平均的な能力をもった人がもっとも豊かになった
明確・単純な理由を見出そうとする = 「物語の誤謬」「後知恵バイアス」
進歩は試行錯誤や偶然によってもたらされる
人はランダム性や偶然を評価しない・信じない傾向がある
真実(ここでいう偶然)より近道(ここでいう近似・パターンや明確な原因 -> 結果)を信じる = 近道の生き物
これは生物の適応的な進化によるもの。ただ、古いこの方法が現代に通用しなくなることがある = 進化の罠 と呼ぶらしい
しかも理由がわからない時でっち上げたりする
人が後世に渡って何かを伝えるために、現実を物語に変えてそれを信じるように進化した。それが生存・世界を理解するための知恵だったから = 物語(ナラティブ)バイアス
「イン・ザ・メガチャージ」は、人が「物語」に生きるものであることを書いた現代小説。「物語」は恣意的に作られるとも。キーワードは「物語」「コミュニティ」「ファンダム」。読んでて自由からの逃走を思った
「複雑適応系」
現代は、かつて存在しなかったほど秩序だった社会に暮らしている(が故に、予測可能に見える)が、どんな社会環境より混乱と無秩序に陥りやすい
Aがあった -> Bが起こった -> だからCになった、のような単純な一本道の因果で捉えようとするが、この世界はもっと複雑
バッタの大群や人間社会の様な複雑系は、互いに変化・適応し、多様で相互作用する、相互関連した部品・個体から成る
それぞれの個体は、ほとんど何もコントロールしていないが、ほぼ全てに影響を与える
一見、制御も予測もできるような定義やフレームワークがあるように用意されているが、根本的には無理
地理的偶然・特定の人間の声の影響が大きい
過去の植民地化で移った人々が現在でもその地で生活をしていて、それが特定政権を支持する層として今なおあるなど
時間には、客観的な時間というものはなく、関係性から生じる時間のみある
例えば1月~12月という暦や、1週間を表す日月火水木金土は、人間が作って、よくわからないけどみんな使っている
このあたりは「なぜ人は締め切りを守れないのか」でも取り上げられてる
脱線だけど、昔は多様な「時間」があったが、現代の「時間」は、単位時間あたりの仕事量を算数するためのものが支配的になってしまって(= 「時計時間」)、それは管理がしやすいから、みたいな話な雰囲気
「時計時間」は、生産的でないといけなくて浪費してはいけない、みたいな価値観
人は「時計時間」のみで生きてるわけではないのに
過去、時間は個々人でバラバラで、それをみんなで合わせるのに反発があった、みたいな話は面白いと思った
自由意志はあるのか
現在の著者からすると、ないとする立場
過去から連綿と続く多数の因果・相互作用や偶然の結果、今の自分の言動思考があるからその選択は自分で決定したというのは違うよね?という感じ
では道徳的責任は問えるのか?という話で以下が面白かった
刑罰を正当とする理由は主に3つのカテゴリーに分類でき、①報復のため②抑止のため(将来の犯罪を防ぐ)③更生のため(社会の生産的な一員になってもらう)、がある
自由意志がなく①に意味はないかもしれないが、②には意味があり、③にしても価値はある
世界はコントロールできない。しかし、全ての言動・考えさえもが世界に影響を与えている
コントロールしたいと思うのは不安だから
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「ゴム問題」と「コメ問題」
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