獅子奮迅のゲーム制作記録
獅子奮迅のゲーム制作記録
目次
はじめに
TGSとは
ゲームを作るきっかけ
制作過程で苦労したこと
まとめ
hr.icon
はじめに
はじめまして、小栗研究室B3の矢澤孝汰です。今回の記事は、TGSに出展したゲームについてです。 私はゲーム作りの中でもプログラミングを担当し、主にシステム関係を担当しました。
プログラミング自体は触れたことありましたが、ゲーム制作自体は初めてなので勝手がわからず何回も頭を悩ませました。
今回は制作記録とタイトルにありますが、ゲーム自体の詳しいプログラミングの内容というより、ゲーム制作において苦労したことなどを書いていきたいと思います。
TGSとは
まずTGSとは東京ゲームショウの略であり、コンピュータエンターテインメント協会(CESA)の主催によって年に一度開催される、コンピュータゲームをはじめとするコンピューターエンタテイメントの総合展示会のことです。会場は幕張メッセで行われ、日本最大級の規模でたくさんのファンが訪れます。 今年は、9月21日~9月24日の四日間開催されて、21、22日はビジネスデイといいゲームビジネス関係者およびプレス関係者のみが入場できるイベントです。ゲームに関連するビジネス目的の来場者が多いため、商談などがしやすい環境が整えられています。後半の一般公開とは異なり、一般の方は入場することができない特別な二日間となっています。
自分たちが制作した「獅子奮迅」というゲームはビジネスデイの2日目に出展しました。
1996年から開催されていますが、今年の出展数は787社と今までの最大出展数を100社以上上回っており、来場者数もものすごい人数でした。
https://gyazo.com/8e59e07537136471e4db7b5dcf52afe3https://gyazo.com/69eb57d02f4bcb3628d4b3502f7aaea6
ゲームを作るきっかけ
今回獅子舞を用いたゲームを作ろうっとなったきっかけは特になく、研究室に獅子舞があったのでせっかくなら獅子舞を使ったゲームを作ろうとなったので作りました。普通獅子舞なんてないだろ!なんて声は聞きません。
制作過程で苦労したこと
1.Git関連
今回は6人でゲームを制作したんですが、プログラミング担当は自分を入れて2人だったんですが、お互いUnityでゲームをいじっていくのでそれを管理するためにGitHubと連携をしました。
GitHubをUnityと連携をすると、Unityのプロジェクトを随時、バージョンで保存しながら編集することができるようになります。それにより編集状況を戻したい場合、任意のバージョンに戻せます。また複数人で編集状況を共有して、同時に開発ができます。
しかし、GitHubが用意している「GitHub for Unity」ものがあるんですが使い方がよくわからなかったため、今回は記事でやり方を見つけた「SourceTree」というものを使いました。
自分は初めてゲームを作るということで、ゲームを作る時の基礎すら知らなかったので「コンフリクト」という現象が何回も起こりました。Gitの「コンフリクト」という現象は、Git初心者の方がよくぶつかる現象らしく、Gitで編集・管理するデータ間に矛盾が生じることで発生します。
自分たちは、同じシーンやオブジェクトを同時にいじってしまっていたので、コンフリクトが起こってしまうことがありました。他にも原因不明のコンフリクトが何回も起こったため、Git関連が一番苦労したと言っても過言ではないかもしれません。
2.ゲーム内容
ゲームを作る時に最初こういうゲームを作ろうと思って作り始めますが、当然途中でやっぱこうしたほうがいいかな、など試行錯誤があるためゲームシステムがガラッと変わることがあり、その変更が大変なことが多かったです。
下に二つ動画(試作段階)があると思うんですが上の動画を見てもらうと、敵の出現に関して敵(黒色のカプセル)が画面の奥から手前のプレイヤーの位置まで出現させて奥から襲ってきているような感じを出させていました。さらにプレイヤーの攻撃方法に関してはプレイヤーの体(青色のカプセル)が敵と重なった時に攻撃できるようにしていました。しかしこのままだと敵の位置がわかりづらく狙いにくいし、敵とプレイヤーが重なった時も見にくいため変更を余儀なくされました。
https://scrapbox.io/files/657fad26a5f02b0023b359fb.mov
そのため敵の出現に関しては最初から手前に出現させることで敵の位置をわかりやすくしました。また攻撃方法に関しては獅子舞を体(青いカプセル)と歯形(青い立方体)に分けて表示させることで敵の攻撃を受けるのは体、敵を攻撃するのは歯形となりわかりやすくなりました。
https://scrapbox.io/files/657fad2c0d360b0022bc2d93.mov
これらのように、変更点がたくさん出てくるためその都度プログラミングを変えるのがとても苦労しました。
3.VR関連
今回作った獅子奮迅というゲームはUnityでVRの要素を取り入れて作られているんですが、このVRの要素がとても手強かったです。これといったエラーはないんですが、とにかく原因のわからないエラーばっかり起きていました。ViveTrackerを獅子舞自体に装着して座標を取得するんですが、ViveTracker自体が接続できなかったり、接続できていてもUnityの方で反応しなかったりとエラーばっか起きており、最悪の場合は「さっきまで動いたのにもう動かなくなった」みたいなことが起こって最初から最後まで悩まされました。 まとめ
以上がゲーム制作で苦労したことです。
初めてのゲーム制作で不安なことがたくさんあり、初めはどのようにゲームを作ればいいかも分かりませんでしたが、最終的には他のメンバーの協力もあって素晴らしいゲームを作れたかなと思います。もうこの先チームでゲームを作ることがあるか分かりませんが今回かけがえのない経験をできたのでよかったです。
タイトルと内容が違いますが、プログラミングの詳しい内容はまた別の機会で書きたいと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました!