数値標高モデルとQGISを使ったMinecraftの世界での富士山の再現
この記事はdclab Advent Calendar 2025の2025-12-11の記事です。
https://gyazo.com/9967708747a637e0889ac9c696692713
こんにちは。B3の鈴木将馬です。私からは,Minecraftの世界での富士山の再現についてご紹介します。
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はじめに
今回,私は実際の地理データに基づいた,1/10スケールの富士山を,Minecraftの世界に再現しました。なお,Minecraftのブロック解像度や高さ制限の都合上,実際の地形を完全に再現することは出来ませんが,本制作では可能な限り実測データに基づく形状を維持することを重視しました。
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使用ツール
使用物は以下の通りです。
国土地理院が配信する「数値標高モデル(DEM)」 : https://service.gsi.go.jp/kiban/app/map/?search=dem
日本全国の各地点の標高をまとめているモデルです。
QGIS : https://qgis.org/
地理空間情報データの閲覧、編集、分析機能を有するクロスプラットフォームのオープンソースソフトウェア・GISソフトです。
WorldPainter : https://www.worldpainter.net/
Minecraftのワールドを編集・出力できる編集ソフトウェアです。
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実施
まずは富士山とその周辺の数値標高モデル(DEM)を,国土地理院の基盤地図情報ダウンロードサービスからダウンロードします。今回は1/10スケールで再現するので,軽量化のために分解能が10mのものをダウンロード。
https://gyazo.com/044676c052fad92d0ac2c436cb7eb1be
QGISをひらき,ダウンロードした数値標高モデルをインポート,各データの色の最小値・最大値を手動で正規化します(今回は富士山が3776なので,0-3776mに統一)。
https://gyazo.com/e26be754c2bdba91e39289a208bb4cf5
座標系を指定します。今回は,歪みを最小限に抑えて平面処理できる座標系"EPSG:6676"を指定します。これを間違えるとスケール通りの富士山が出来上がりません。
https://gyazo.com/9de9aeb3e6939021bacc72487f88b23b
新規レイアウトで出力し,1枚の画像にします。結局,低い所を黒,高い所を白でグラデーション表示したものになります。
https://gyazo.com/3b2aeb55e0d594d9d6302c2c1ef7493f
WorldPainterは,この色値を読み,Minecraftの地形に変換してくれるので,それを利用します。以下のようになりました。
https://gyazo.com/e473865a059a15a8b224f9b8a74e68d2
実際の富士山の雪の具合に基づき,着色していきます。これは完全に手作業になります。
https://gyazo.com/6094586a2ed38486dc44499aed420130
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完成
完成しました。Minecraftに落とし込むだけでなく,Blender(CGソフト)上でライティングを調整することにより,リアルな表現の試行もおこないました。
https://gyazo.com/72ff996bcdf3cbf1ba42159fb5827ebb
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まとめ
"Minecraftの世界で表現"というのは一種の記号になりつつあり,そこに技術的革新があるかはともかく,人気のあるイベントになりつつあります。今回の制作も,私が趣味でやっているイベント的消費にすぎません。しかし,「実測データをゲームに落とし込む」取り組みは,地形情報を身体的・直感的に体験可能な形を提供できるのではないか,とささやかに希望をもっております。
ありがとうございました。