プロジェクションマッピングが生み出すもの
プロジェクションマッピングが生み出すもの
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目次
1.はじめに
2.プロジェクションマッピングとは
3.どのように作られているのか
4.どのように活用されているのか
5.プロジェクションマッピングの可能性
6.まとめ
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1.はじめに
私はプロジェクションマッピングに関しての研究、制作をしていこうと考えています。
そんな私が、プロジェクションマッピングとは一体どういうものなんだろうか、プロジェクションマッピングは度のような影響をもたらしてくれるのか、という疑問を解消すべく、勉強しつつ学んだことをまとめていこうと思っています。
至らぬ点、おかしい点等あるかと思いますが、どうか温かい目でみていただけたら幸いです。
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2.プロジェクションマッピングとは
まずプロジェクションマッピングとは、どんなものなんでしょうか。
そんなん知ってるわと思う方もいるでしょうが、
プロジェクションマッピングとは、実物<リアル>と映像<バーチャル>をシンクロさせる映像手法です。
とあるように、プロジェクターを用いて建物等に映像を投影したものをプロジェクションマッピングと呼びます。ただのスクリーンや壁ではなく建物全体に投影したり、動いている人の動きに合わせたり、様々なものに投影します。そして、対象のオブジェクトに映像で動きを加えることができ表現の幅を広げてくれます。
ただ映像や画像をスクリーン等に投影しただけのものは、プロジェクションマッピングとは呼びません。投影する対象の形状や特徴に対応させて写し出したものをプロジェクションマッピングと呼ぶようです。
そんなプロジェクションマッピングですが、どのように作られ、どのように活用されているのでしょうか。これから、一緒に学んでいきましょう。
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3.どのように作られているのか
プロジェクションマッピングを制作するにあたってどのようなものが必要なのでしょうか。
パソコン (専用のソフト)
プロジェクター
投影する対象
以上のものが主に必要となります。
パソコンは、投影する映像を制作するためのソフト、映像を投影するためのソフトを使用しするために必要となります。
映像の制作には、主にAdobe After Effectsなどの映像制作用のソフト、もしくはBlenderなどの3DCGを制作するためのソフトが使用されます。
個人的なイメージですが、華やかな世界観などを表現する際には映像制作用のソフトが用いられ、立体的で迫力のあるものを制作する際には3DCGが用いられているように感じます。
これらを用いて作成された映像を投影するためには、また別で専用のソフトが必要となります。主に以下のようなソフトがあります。
MadMapper
Resolume Arena
Optoma Projection Mapper
GrandVJ 2 XT
etc...
これらのソフトは、実際にプロジェクターと接続し、映像や画像を対象の形状に対応付けて投影させたり、投影する箇所を設定したりするためのプロジェクションマッピングには欠かせないものなのです。
そして、このようなソフトを用いて制作された映像はプロジェクターを通して、凹凸があるものや特徴的な形状のオブジェクトに投影されます。
なので、制作するための工程としては、
映像の作成 ⇨ オブジェクトへの対応付け ⇨ オブジェクトへの投影
となります。
細かく言うと、対象のオブジェクトの大きさや形状を計算して、それに合わせてプロジェクターの位置を調整してなどの作業もありますが、大まかに言うとこのような手順で作られています。
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4.どのように活用されているのか
ここまで、ざっとプロジェクションマッピングの概要について学んできましたが、これが実際どのように活用されているのか、そして、どのような影響をもたらしてくれるのか、ということについてここからは探っていきます。
レストラン
https://youtu.be/ZunVLUxlBKw?si=DjGa5GyP5ThSb58k
Le Petit Chefというレストランでは、小さなシェフが一品一品コミカルに調理してくれるというプロジェクションマッピングを見ることができます。この映像にはストーリー性があり、ストーリーが進んでいくのに合わせて料理が提供されていくそうです。
料理が提供されるまでの時間も楽しく過ごすことができますし、一品一品をより美味しく感じられそうですね。何より、このプロジェクションマッピングを目当てに来店されるお客さんもできそうですよね。とても集客効果がありそうです。
こちらは、テーブル真上の照明にプロジェクターが設置されており、そこから投影されているそうです。
こういった小さな世界っていうのは、見ていて楽しいですしとてもワクワクしますよね。
私も実際にプロジェクションマッピングを制作する際には、ぜひチャレンジしてみたいと考えています。
イベント
https://youtu.be/E7ryMzZQICA?si=jdKp3fLMk3gx7kqi
こちらは、ラルフローレンというブランドがデジタルイノベーションの10年を記念したプロジェクションマッピングです。変形するロンドンの建物で、モデルさんたちがファッションショーをしています。
こういった企業などのイベントでも用いられているようです。
大きな建物を使っていて、なおかつその建物に合わせたエフェクトを与えたたり、立体的に変形させたりするような映像が投影されています。とても迫力がありますよね。
新しいものを取り入れ創造的なビジネスを目指していくという企業の考えとマッチしている作品のように思います。
プロジェクションマッピングの上映中、観客は皆映像に夢中でしょうから、自社の商品やそれらを連想させるものを投影することで、とても良い宣伝効果が得られるのではないでしょうか。
イルカショー
https://youtu.be/IY8jXsQgioU?si=rgplHQ-tDHsdgRJE
東京都のアクアパーク品川では、イルカショーでプロジェクションマッピングが用いられています。
イルカたちの動き、上から降ってくる水のカーテンに合わせて投影されておりとても華やかなショーとなっています。音楽・イルカの動き・プロジェクションマッピングそれぞれが見事にマッチしていますね。
ただでさえ、見ていて楽しいイルカショーにプロジェクションマッピングで世界観を演出することができ、見る人により感動を与えることができたのではないでしょうか。
プロジェクションマッピングは、演出の幅を広げるために最適なツールのように私は思います。
ゲーム
https://youtu.be/efpm_KKV4HE?si=RYDFZVl4h8VCWSo0
こちらは、パナソニックのプロジェクションマッピングを活用したゲームです。
サッカーボールを転がし、光っているところに持っていくとポイントがもらえるというものです。
これはET-SWR10と呼ばれるソフトウェア開発キットを用いて制作されたようです。
ET-SWR10は、物体の動きをリアルタイムに検出し、ボールやマーカーなどの胴体へのプロジェクションマッピングを可能にするソフトウェア開発キットです。
動いているものに対して、とても滑らかに追従できていてすごい技術だなと思います。このような技術が使えれば、プロジェクションマッピングの可能性がもっと広がりますね。
インタラクティブなコンテンツもプロジェクションマッピングと組み合わせることができるんですね。こういったゲームは、没入感が凄そうですね。
自分も研究・制作する際にはインタラクティブなコンテンツを取り入れようと考えているため、参考になります。
以上は、プロジェクションマッピングの活用例としてのごく一部です。他にも様々な場面でプロジェクションマッピングは用いられています。
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5.プロジェクションマッピングの可能性
現在でも、上記のようにイベント、ショーで活用されており、その他にも地域活性化、ビジネスなど様々な場面で活用されています。どんどん認知度の高まっているコンテンツなので、これからもっと身近なものとなっていけば、より幅広く活用されていくことでしょう。
作る人、住んでいる地域や文化が違えば、全然違った作品が生まれます。そして、技術は進歩していくため、表現の幅も広がり、プロジェクションマッピングの可能性も広がります。
画像、映像、3DCG、アニメーション、様々なものが投影でき、それらが場所、ものに新たな価値を与えてくれます。表現の幅は無限大ですね。
これからどのように使われていくのか目が離せません。
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6.まとめ
今回は、プロジェクションマッピングについてざっとまとめてみました。
探してみると色んなところで活用されているんですね。私自身、この記事を書くことでプロジェクションマッピングについて知ることができました。研究・制作に向け良い案が出せそうです。
拙い文章でしたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。
それでは。