なぜ木でない楽器が木管楽器なのか
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いきなりですが皆さんは木管楽器と言われて何の楽器を思い浮かべるでしょうか?
私はフルートやクラリネット、サックスなどを思い浮かべます。
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↑フルート
ここで、楽器達の姿形を想像し思い出してみてください。そして木管楽器という名前も思い浮かべてください。
何か疑問に思うことはないでしょうか?
私はこう思いました。「こいつら全然木じゃなくないか?」
金管楽器のトランペットやトロンボーンなどは金属でできているのになぜ木管は木でないのかと。
今回はそんな疑問に答えつつ木管楽器や金管楽器について紹介していきたいと思います。
なぜ木でできていないのに木管楽器と呼ぶのか
よく「昔は木でできていたから」なんてことを言われることもあるので信じがちですが
なんとこれは間違いです。
なぜなら木管楽器は木製の楽器を木管楽器というのではないからです。
ついでに金管楽器も金属でできている楽器のことを指すわけではありません。
とんでもないひっかけですね。
では何を持って金管、木管と呼び分けをしているのでしょうか?
答えは音の出し方にあります。
金管楽器は唇の振動を利用して音を出す管楽器、木管楽器はそれ以外と定義されています。
それ以外とは
詳しく説明すると金管で使うマウスピースを使わずに主にリードを使うものが木管楽器と呼ばれるのです。
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↑アルトサックスのリード ↑トランペットのマウスピース
リードとはの木の板で、息を吹き入れ空気で震わせることにより音を出します。リード一枚で音を出すものをシングルリード、2枚使って音を出すものをダブルリードと呼び、リードを使わずに音を出すものをエアリードと呼びます。
つまり唇の振動で音を出すものが金管楽器で唇を使わず主に空気の振動で音を出すものが木管楽器ということです。
だから木でできていなくても木管楽器だったんですね。
ちなみに
フルートは1847年のパリ万博でドイツのテオバルト・ベームによって改良されてから今の金属製の形になったと言われていて、それまでは木でできていました。
またリコーダーも18世紀半ば頃まで笛なのでまとめてフルートと呼ばれていました。
サックスは1840年代にアドルフ・サックスさんが発明したため、サクソフォンという名前になりました。またサックスは初めから金属で作られていました。
ややこしい楽器
金管と木管は音の出し方で分けられていて、金属、木だからというわけではなかったんですね。
実はフルートやサックス以外にも見た目的にややこしい楽器はありまして
木でできていない木管楽器としては
リコーダー、オカリナ、角笛などのプラスチックや陶器、動物の角も木管楽器であり
金管楽器で金属ではないものは
法螺貝、アルプホルンなどがあります。
私は初めて知った時「法螺貝が金管楽器!?」となりました。
まとめ
木管楽器の謎や、そんなものも木管楽器なんだ!えっ金管楽器なんだ!と
皆さんが少しでも楽器のことが気になってくれたのならば幸いです。
ここまで読んで下さりありがとうございました!