clusterについて
https://gyazo.com/af45af614f336b3d51740bac3dbad1d7
はじめに
小栗研究室B4の西山海です。今回の記事はclusterというメタバースプラットフォームを紹介します。 自分は卒業制作にてclusterを使用しており、ここ1年間くらいclusterを触ってきたので、自分が培ってきたものをまとめてみます。
clusterとは
clusterとは、ワールド(=バーチャル空間)を作ったり、ワールドで遊ぶことができるメタバースプラットフォームです。パソコンやスマートフォンなどのデバイスを用いて利用することが可能で、メタバースの仮想空間内でさまざまなイベントやゲームに参加できます。
上記の通り、バーチャル空間上のワールドを作成したり、そのワールドで遊ぶことができるプラットフォームです。パソコンだけでなくスマホから遊べるという手軽さと、VRを使用することができるのでよりリアルに体験できるのが特徴です。
またイベントに参加することも可能です。通常のワールドでは最大25人しか入れませんが、イベントでは最大100人入れます。大人数で宝探しや鬼ごっこなどのゲームが楽しめるのもclusterの魅力です。
clusterのワールド作成
様々なことができるclusterですが、今回はワールドの作成に着目して紹介していきます。clusterでのワールド作成方法は主に2つです。
・cluster内で作成
・Unityで作成したものをclusterにアップロード
順番に紹介していきます。
・cluster内で作成
https://gyazo.com/420bfabae2940b88a519668ed4d2caea
clusterのアプリ内でワールドを作成する手法です。
ここではある程度のアイテムが用意されており、配置することができます。
https://scrapbox.io/files/67548771005368a36713e025.mov
これらをうまく組み合わせるとこのような建物も作成することができます。
https://gyazo.com/86d866a18b01aa30ff83ba0d603bb519
ただ操作性があまり良くないのと、自作するアイテムに限りがあるため、あまり使われない手法だと思います。
・Unityで作成したものをclusterにアップロード
これが一番メジャーな手法だと思います。Unityで作成したものをclusterにアップロードすることができます。
https://gyazo.com/3dfc07a6640cee34d35e23d3f10887e2
↓↓↓
https://gyazo.com/e38bccfd26f50b34d44afd826367140b
以上がclusterのワールド作成方法です。
clusterの機能化
このままでも作成したワールドで遊ぶことができますが、現状ワールド内を歩き回ることしかできません。
より楽しく遊べるよう、何かしらのアクションが行えるように機能化していきます。ここでは物を「掴む」、物に「座る」という簡単なアクションを紹介します。
この機能化において欠かせないのが「ClusterCreatorKit」というclusterが提供している開発キットです。Unityでシステムを構築する際、プログラムを書くことをイメージすると思いますが、clusterでの機能化はこのキット内のコンポーネントを使用します。
例えば物を掴むアクションを取り入れたい場合、その物に「Grabbable Item Component」を追加します。
https://gyazo.com/31a19cb15ad5967337d35089fee18a70
このコンポーネントでは物を掴む位置(Grip)を指定することができます。
これを活用すると、バスケットボールを掴んでシュートするなどができます。(シュートは別のコンポーネント)
https://scrapbox.io/files/675487b387d57b3d54767310.mov
次に物に座るアクションを取り入れたい場合、その物に「Ridable Item Component」を追加します。
https://gyazo.com/ecccb019654acfb03b438384a6dd66ea
このコンポーネントでは座る位置(Seat)、降りる位置(Exit Transform)、手の位置(Left Grip、Right Grip)、座る姿勢(Avatar Override Animation)を指定できます。
これを活用すると、車に乗り込むなどができます。
https://scrapbox.io/files/675487d1dcaf12d775ffac5a.mov
手の位置を調整することでハンドルを握っているような姿勢がとれてますね。
ちなみに車を運転できるようにするには以下のコンポーネントが必要です(見なくていいです)。
https://gyazo.com/044d2803c639b98a894301889095b10f
多いですね。見なくていいです(2回目)。
これにより車を運転することができます。
https://scrapbox.io/files/675487df377442fc8d3580c5.mov
このようにClusterCreatorKitのコンポーネントを組み合わせることでアクションが行えるようになります。
まとめ
いかかでしたでしょうか。今回はclusterでのワールド作成に焦点を当てて紹介しました。
ただワールド作成だけでなく、他の人が作成したワールドで遊んだり、イベントに参加したりなど様々なclusterの楽しみ方があります。
自分が卒業制作で作成しているワールドもあります(「バーチャルAIT」と調べれば出てきます)。もし機会があればぜひ遊んでみてください。
ここまで読んでいただきありがとうございました。