NICOGRAPH2024にて発表しました「水引細工制作におけるデジタル支援システムの提案」(2024-11-10)
2024年11月8日〜10日に東京都市大学で開催されたNICOGRAPH2024にて研究発表を行いましたので、ご報告させていただきます。 「水引細工制作におけるデジタル支援システムの提案」というタイトルでポスター発表をしてきました。
https://gyazo.com/0fe3979c12c66c3f29189b59a03961fa
研究概要
皆さんは水引を知っているでしょうか。ご祝儀袋などについている紐のことです。これを使ってアクセサリやインテリアなど様々なものが作られています。
しかし、結び方の種類は多く、初心者が自身でイメージしたものを水引で作るのはとても難しいです。
そこで、私はユーザが自身のイメージしたイラストに似た水引細工を製作するための支援システムを提案しました。
https://gyazo.com/5bcc52313a63a8b77033820297b66714
ユーザはPC上で図形を配置しサイズや色などを調整することでイラストを再現します。再現したイラストは自動で各図形に対応した水引の3Dモデルへと変換されます。また、水引モデルは実際に作るのに必要な必要素材と各パーツの作り方を見ることができます。
これによって、ユーザはこのシステムを使うだけで自分のイメージの水引細工を他に何も見ることなく作ることができるというものです。
主なポイントは2つ。
1つは初心者が独自のデザインを水引細工として作ることができるという点。
もう1つは、あらかじめ必要素材が提示されるので作っている途中で紐が足りなくなるということが防止できるという点です。
今後の課題として、
複数の図形を接続して1つのパーツとして出力する機能の実装
作り方の機能にアニメーションをつけてより分かりやすくすること
を検討しています。
https://gyazo.com/1c55f32111d55c9330dd997efc968ddd https://gyazo.com/b9574fe8cef4e06494a2d5ab6471e481
感想
今回が初めての学会での発表であり、1人での参加でした。最初は不安でしたが、学会を終えての感想を一言で表すと、「めっちゃ楽しかった!!!」です。
発表を聞いてくださった方々からはさまざまなご意見をいただき、とても勉強になりました。また、他の方々の発表も興味深いものばかりで、充実した時間を過ごすことができました。
1人で参加したことで、自然と新しいつながりもでき、結果的に良かったかなと思っています。明星大学尼岡研究室の皆さまが気にかけてくださったおかげで、2日目・3日目と、とても楽しく過ごすことができました。この場を借りてお礼を申し上げます。また、どこかでお会いできることを楽しみにしています。本当にありがとうございました。