近代日本画の巨匠:横山大観について
初めまして、小栗研究室B3の藤田です。本記事では「近代日本画の巨匠:横山大観」についてお話ししようと思います。 hr.icon
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突然ですが皆さんは「朦朧体」という描画手法をご存知でしょうか?
「朦朧体」とは明治時代に確立された輪郭線を用いず色をぼかして重ねることにより空気や光の線を表そうとした描画手法で、この記事で紹介する横山大観と菱田春草などによって見出されたものなんです。
「朦朧体」を見出した横山大観はどんな人物だったのか、これから説明していきたいと思います。
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横山大観の人物紹介
本名は「酒井秀麿」
1868年2月26日生まれ
茨城県水戸市出身
東京美術学校(現:東京藝術大学)の第1期生
お酒が好き
最初はお酒が飲めなかったが、次第に飲めるようになった
毎年一枚作品を寄贈する代わりに酒を一生分もらう約束を交わした
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代表的な作品
「無我」(1897)東京国立博物館蔵
「屈原」(1898)厳島神社
「秩父霊峰春暁」(1928)宮内庁三の丸尚蔵館
「老子」(1921)熊本県立美術館
「生々流転」(1923)東京国立近代美術館
「紅葉」(1931)足立美術館
「大楠公」(1935)湊川神社
「夜桜」(1929)大倉集古館
「群青富士」(1917)静岡県立美術館
「或る日の太平洋」(1952)東京国立近代美術館
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横山大観と富士山
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横山大観と聞けば、富士山の絵を思い浮かべる人が多いと思います。
それもそのはず、横山大観が描いた富士山の絵の数はなんと2000枚近くあるんです。そしてその中でも、「日本」の象徴である富士山と真紅の太陽の組み合わせた絵がしばしば見られています。
横山大観は富士山を描くことについてこう述べています。
富士を描くということは、つまり己れを描くことである。
己れが貧しければ、そこに描かれた富士も貧しい。富士を描くには理想をもって描かねばならない。私の富士もけっして名画とは思えぬが、しかし描く限り、全身全霊を打ち込んで描いている。
「私の富士観」より
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まとめ
いかがでしたでしょうか?
この記事を読んで、少しでも横山大観に興味が湧いてくれたら幸いです。
横山大観の描いた絵画はいろんな美術館に展示されているので、気になった方は是非足を運んでみてください。