セミナーの準備のしかたについて
↑ みなさん、この方法でお願いします。応用数学の場合も、基本は同じです。
数学の勉強方法はコレで間違いないです。あとは、プログラミングと、英語。
まとめ
「〇〇である」などと書いてあるのはすべて,なぜなのか徹底的に考えなくてはいけない.
「本に書いてあるから」とか「先生がそう言うから」などの理由で,なんとなく分かったような気になるのはアウト.
「全部完全にわかった」という状態になるまで,考えたり,調べたり,人に聞いたりするのをやめてはいけない.
全体の流れや方針,ポイントは頭の中だけで再現できるも.できなければ,それはよくわかっていないということ
このようにすると,何も見ないでセミナーで発表できるようになる
(発表は)「何を聞かれても即答できる」という状態ならば,いくら派手にとばしても O.K..
以上のような準備をきちんとするには当然,膨大な時間がかかります.
以下、河東先生の記事からの抜粋とコメント。
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「全部完全にわかった」という状態になるまで,考えたり,調べたり,人に聞いたりするのをやめてはいけません.「自分は本当にわかっているのか」と言うことを徹底的に自問して「絶対にこれで大丈夫だ」と思えるようになる必要があります.「だいたいこうみたいですけど,これでいいんでしょうか」などというのは(たとえ結果的に正しいことを言っていたとしても)何もわかっていないのと同じです.「完全に正しいと断言できる」ということと「自分にはわかっていない」ということの違いが自分ではっきりとつけられるようにならなくては何も始まりません.
『さてそうして,ちゃんとわかったという確信が持てたとしましょう.まだ準備は終わりではなく,始まったばかりです.本を閉じてノートに,定義,定理,証明などを書き出してみます.すらすら書ければO.K.ですが,ふつうなかなかそうはいきません.それでも断片的に何をしていたのかくらいは,おぼえているでしょう.そうしたら残りの部分については,思い出そうとするのではなく,自分で新たに考えてみるのです.「どのような定義をするべきか」,「定理の仮定は何が適当か」,「証明の方針は何か」,「本当にこの仮定がないとだめなのか」,「どのような順序でlemmaが並んでいるべきか」などです.そうして,筋道が通るように自分で再構成する事を試みるんです.これもなかなかすぐにはできないでしょう.そこで十分考えたあとで,本を開いてみます.するといろいろな定義,操作,論法の意味が見えて来ます.これを何度も,自然にすらすらと書き出せるようになるまで繰り返します.普通,2回や3回の繰り返しではできるようにならないでしょう.』
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コメント
lemma 補題 とは(ウィキペディアより):
数学において、「補助定理」 あるいは補題 とは、それ自体が興味深いステートメントと言うよりも、むしろ、より大きな結果を得る一歩として使われる、証明された命題である。
河東先生のセミナーでは,『本,ノート,メモ等を見ることは一切禁止』とのことですが、そこまでは要求しません。研究室では、数理モデルの「数学的理論」と「コンピュータシミュレーション」から構成される論文を紹介することが、ほとんどです。
問題設定 (← これだけでは何もみないで説明できるように)
各図の読み方
横軸、縦軸、なにをプロットしているか。
数式の意味
が理解できれば OK です。純粋数学ほどではないにしろ、やはり簡単ではありません。