百年戦争
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原因
両王家間の対立の直接的要因は、王家の所領をめぐる争いと、フランス王位継承権をめぐる争いの二面があった。
領地問題:イギリス産の羊毛を原料として毛織物産業が盛んであったフランドル地方の支配権をめぐる争いがもっとも中心的な対立点であったが、他にもイギリス領となっていてぶどう酒の産地として重要なギエンヌ地方をフランス王が奪回しようとしたことがあげられる。またイギリス側には、スコットランド内の反イングランド勢力がフランスと結んでいたことなどがあげられる。
王位継承問題:フランス王国のカペー家の王位が断絶した際、ヴァロワ家のフィリップが立ったのに対し、カペー家出身の母をもつイギリス王エドワード3世が王位継承を主張した。これは開戦の口実という意味が強い。
結果
百年戦争は、フランスでもイギリスでも、封建領主の没落をもたらし、王権が強化されることになった。国王のもとで統一的な国家機構がつくられ、いわゆる絶対王政を出現させ、領土と国民を明確にした主権国家が形成される契機となった。