欲望という名の電車
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【上映時間】122min
すごい、イメージ上の「アメリカ」 そのもみたいな風景だ
そういえばディズニーランドとかもイメージ上のアメリカって感じがあるからちょっと好きなんだよな
アトラクションとかキャラクターにそこまで興味がないからわざわざ行こうとは思わないけど、滞在するのは楽しい
そして南部英語だ
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「この照明じゃあお化粧がだいなしだわ」 という台詞があるけど、実際けっこう暗くて、顔が影になることが多いシーン
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そとがネオンできらきらしてるー
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妹「夫が家にいないとつらいわ」 → 姉「愛しているからよ」 の会話のあとにとつぜん姉の精神状態がおかしくなるんだけどなんだろう?
ここの転換のきっかけがわからないな
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こいつの動きうけるな、そもそも上にスカジャンみたいなの着ていて、下のTシャツが汗まみれだし (上着脱いどけよ)、初対面の、妻の姉がきているのに乳首をかいたり背中かいたり ガムも捨てないし笑
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このあたりで、さっきの男の声がエコーで反響したり、遠くなったりする
視点が主人公になったりするのはよくあるけど、聞こえるものがそうなることもあるのか
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いったい何ヶ月いるつもりなのかわからないけど、それにしても荷物がでかすぎないか!?!?
→毛皮やら金のコートやらが入っていて喧嘩になる
夫は、義理の姉が農園を売っぱらって金にかえて豪遊していると思っている
義理の家族が財産を勝手に売ったことにハラを立てている夫
この揉める展開をつくるためのクソデカトランク?
もちろん、この姉の性格の演出でもあると思うけど
→死んだ夫からの手紙を持ってきたりもしている。もうほとんどホームレスなのか。だから全財産を持ってきている
「ベル・リーヴを失った」
ベル・リーヴは田舎の農園らしい
姉がずっと守っていたらしいが、家族が亡くなったりして手放したみたい
このへんちょっと南部っぽいなあ
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すんげー、10回もプッシュしたよ
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トランクに引き出しがついてる
「 (粗野な??) 彼の血が混ざるのもいい事なのかも、これからはベルリーヴなしで生きていくんだから」
と、言うけど20エーカーしか土地が残っていなかったって?
20エーカーがどのくらいなのかはしらんけど
これによると、
東京ドームが11エーカー
kana.icon うーん、まだわからないな (東京ドームに行ったことない)
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こういうよくあるマンションで0.024エーカー
kana.icon マジ!?!?!? 1エーカー広...
てことはぜんぜん、先祖が食いつぶしていって20エーカーしか残ってないのよ... (悲) みたいなこと言ってたけどぜんぜんウソじゃねーか、ものすごいあるじゃん、そりゃあ夫もキレるかもしれん
姉「私はおふろお風呂に入るわ...」 妹「また?」
姉、大丈夫? 何度も手あらっちゃうみたいな感じではないよね?
自立したくって家を出て貧しい暮らしをしている妹と、家を支えて教師をして月給も貰っている姉ーしかも妹に対して母親のような態度を取ったりする、てところは典型的し、姉は基本的にしっかりした人なんだろうけどなんか女女しているというか、あまり (よく描かれる) 教師っぽい感じではないような気がする。それともこのくらいの時代だとイメージも違ったりするんだろうか
まあとはいえやっぱり妹と比べると「お固い」 し常識的っぽいけど
→この時代からすると、ブランチのような人は「古風」 だった?
ブランチ・デュボア は「白い花」 か
マグノリアってかんじ
しかしやっぱりこういう時代のハリウッド映画は音楽が上品でいい。
いつまでたってもポーカーをやめない夫、そしてゲームと姉への八つ当たりをやめさせようとしたステラは殴られてしまう。それを助けてかくまう2Fの奥さんと姉、という感じで女どうしの連帯もある
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哀愁感ある音楽のなかでゆっくり階段を降りていくシーン、なんだか迫力ある
怒りがあるが結局許してしまうってところなんだけど...
まあ、助けた側からしたらやるせない展開よね。(視聴者kana.iconからしても...)
しかし、タバコの吸い殻をみんなそのへんにほうるのがびっくりするな
火事になりそう...
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電車の音に慣れないブランチと、ぜんぜんへいきのステラ
妹の夫の悪口いいながら、当人が帰ってくるといまのはなし、聞かれたかしらみたいな顔するんだけど、そりゃあそうだろ笑、いくらDV野郎でもここは一応彼の家でもあるんだから せめてどこかにご飯にでもいったらどうなのよね
「魅力が必要なのに、私はそれを失った」
いままでの感じだとブランチは自分の年齢のことを気にしているっぽいけど
結局教師をやっていても安月給だし、早く結婚しないとみたいなかんじ
kana.icon でも、そもそもこの主人公はover thirtyでまだまだぜんぜん若いのにね。
でもたぶんここでは農園のことって意味が強そう
農園が魅力だった。だけど単純に財産がって意味ではなさそう
「私がここを出ればだれの迷惑にもならない」
「弱いものは強いものからの好意なしでは生きられない」 からブランチは頼れる人を探している
妹には、ブランチと折り合いの悪い夫がいるし子供もうまれる
その前には「私は自立してなかった」 とも言ってるんだけど、ここではあくまで妹にたよってることへの罪悪感。未だに男を捕まえてなんとか「生きさせてもらおう」 と思っている
kana.icon なんだかなあ。安月給でも、妹みたいな貧乏ぐらしなら、ひとりでできそうなものだけど…
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この「やべ、聞かれたかな」 シーンにせよ、妹へ弱音をはくシーンにせよ、この姉妹がいちゃいちゃしだすとすぐに夫に邪魔されるのだよな
妹は、怒りながらも結局夫のもとにいってしまって、ブランチは取り残される
ふたりが一緒にいるときは動きにも違いがある、妹はちゃきちゃきしてるけど、姉はほとんど動かない、動いてもゆっくり
動きもそうだけど、なんだか全部ズレていて違和感なんだよな、あの義理の弟が憎むのもわかる気がする
外面的にはブランチはきれいな人のはずなのに、新聞配達の若い青年に対しては絡まれてかわいそうだという感覚
ブランチが過去の話を、好意ある男性にうちあける
このシーン、いまだったら回想カットが入りそうだけど入らない
切り替わってステラの夫の職場での、その男性とのケンカシーンなんだけど…、白人俳優の顔の区別がつかないからなんだかよくわからなかったな
というか、その男性ミッチも同じ職場だったのか
妹にあんな男はやめれというわりには、同じ環境にいる相手でも気にしないんだな
あまり褒められた性格ではないのは義理の弟の性格の部分ももちろんあるのだろうけど、その弟とツルんでいる人のことは信用できるんか?
17歳の男の子に手を出したのはやばいね。そりゃあ解雇されて当然だ、当然なんだけども、やっぱりなぜか、男よりも女のほうがこういうときに強く咎められがちな気がする…、個人的には男も同じように裁かれてほしいが。
しかし、妻の姉に対して義理弟の態度ははっきりいって失礼だし、わるいやつじゃないか、と思ってたけど... ブランチのほうも人の家にいるのにずいぶん図々しいな。
そもそも、(この時代にそういう概念があったかどうかは謎だが) 貧乏な妹夫婦の家に居候して一日に何度も風呂に入るとか、水道代のことを考えてあげないんだろうか?
妹の前では申し訳ないなみたいな態度も取るのに、他人の前ではずーっと見栄はってるな
それが旧南部っぽいっちゃあぽいのかもしれないけど。
そんでもって、義理弟のほうはいうほど悪いやつでもなさそうなんだよな
前半で、彼が家を出る→途中でカップルにすれ違う→カップルの男のほうはクズで、どうやら浮気したみたいだ、というシークエンスがある
ぜんぜん関係のないシーンを入れるわけがないし、一度もスタンレーの不貞は描かれないことからも、かっとなって暴力を振るったりはするけどなんだかんだでステラを愛しているのだろう
とはいえ、ステラに対して傲慢な態度にでていて「家が汚い」 だとかだれの金で生きてるというようなことを言ってみたりだとか、はっきりいってkana.icon的にはあり得ないことはかわらないんだが...
ステラはスタンリーを好きだし、うまくやりたいとも思ってはいるんだが、彼女にとってブランチは母親みたいな人。無碍にはできないし、愛してもいる
なんだかスタンリーもかわいそうになってきたな...
「人の目を気にせずに思う存分楽しめるさ」
これはセクシャルな意味にもとれるし、そう言ったのだろうけど... しかし全体的にも、ステラ & スタンリーは生き方それ自体が「人の目を気にしない」 で自分たちの基準で、自分たちの満足がいちばんでうまくやっていた。そんなふたりの間に人目を気にしまくって見栄をはる、しかも自身がそうするだけではなくてステラやスタンリーにも「 (世間的に) 恥ずかしくない状態」 を求めてくるブランチが入ってきたことがひどく大きい問題なんだろうな
(私がお風呂に入っているのは) 神経を休めるための入浴療法なのに…神経のないポーラックにはわからないんだわ
ポーランド系をポーラックと呼ぶな!! それにおれはアメリカ人だ、偉大な国に生まれ誇りに思ってるんだ
このくだりはしんどいな。ブランチは直球人種差別発言しちゃうのか
生まれ育った場所での価値観や生き方と、新しい生き方の間でゆれるステラ
旧南部での白人農園主 (の、娘) 的な生き方と、庶民的で次代のアメリカ的な庶民労働者の生き方
もちろんステラは新しい時代の存在なのだけど、実際「あの女が来てからうまくいかなくなった」 のだろう
旧南部へのアメリカの未練
ブランチは、映画全体を通してまったく現実を見ようとしないんだな。
都合の悪いことからは話題をそらし目をそらしてなかったことにすればいいと思っている
現実の世界は嫌いよ、魔法の世界がいい
ヴィヴィアン・リーはほんとうにぜんぜんしわもなくて背中もきれいで十分な美しいはずなのに、設定上の問題で 自分を繕うために薄暗い場所でしか会わない→ミッチェルは (騙されていたこと) すべてを知って怒り、無理に電気をつけて顔を見る→「年齢をいつわることはかまわないがこれではあまりにも... (詐称した年齢にしては無理がある) 」 と言いたてるというシーンがある。
これはなんだか頭がバグるな。
昔のハリウッドの異常なミソジニーとか、女性を外見 (と言ってもその外見ってもはやスタイルとか顔の造形ですらなくて、ただ「一定の年齢かどうか」 ) でしかみない風潮というか...をものすごく感じる...
"まっすぐ" ですって?
線路や道路ならともかく…
人の心なのよ...?
ここの演技、すてきだね
死が忍び寄ってくる
死...
死の反対は欲望 私は欲望を求めて生きてきたのよ
ミッチェルは「汚れた女を家に入れられない」 とブランチを拒絶する
うーん、これ自体だけを取るとムカつきはせよそんなもんかとも思うけど (ブランチが嘘を付いていて、信頼を失ったのは事実だから)、
やっぱり女性ばかりが、人生の間違いが一切なく清廉潔白な人生を送ることを求められて、生き方の自由も認められない / 過去も許されないというのはおかしいよ。
最後の、「嘘と想像の作り話」 演説シーン、なんだか超こわいな...
ステラがほんとうにかわいそう...
赤ん坊がいるのに育児を手伝わずにポーカーばっかやる夫と、
素敵なラベンダー色
ライラックよ
白黒映画なのにこんなセリフがあるのか
https://gyazo.com/24db69496c33d828d4db9f6605df9125
https://gyazo.com/04a716399624f1518197cd6d46d67695
ここのセリフ、謎だなあ
https://gyazo.com/e2eed1d967c430062d7eac10d05a333d
ラストの一連のシーンはよかった、去るブランチを見つめる、赤子を抱くステラ、「今度こそ戻らない」 、叫ぶ夫、家に入る
kana.icon
ちょっとあんまりにもブランチが狂っていくようすが痛々しくて、見ていて疲れてしまった...
その分、リーの演技が素晴らしいということでもある。実際、この映画の評価のおおきな部分を占めているっぽいし
活気のある南部の肌触りがある
女どうしの支え合いもある
しかし、長いわねえ…、長いうえに、話は暗いから厳しいよ~
日本ですぐに上映されているのはちょっと驚き
映画を見て、共感とか内面を云々言うのってナンセンスな気がするけど、故人的にはめちゃくちゃスタンリーの気持ちがわかるなと思って見ていた。
まず、そもそも金持ちってだけでうざいのに、下品だと嫌な顔をしてくる
水道使いまくるうえに、居候のお礼を払わない
そもそも、妻と仲良くやっていたのに第三者が入ってくるし、
しかも妻は姉を慕っているから、だんだんと自分から気持ちが離れてくるような感覚があってこわい
実際、身体的にも精神的にも距離は離れていっている
それでつらくなって妻を失うのも怖くて自分の首を自分で締める行動取るあたりが。
でも、横暴な、というか「夫」的な態度はまじで気に入らん
1950年代に入ってもまだこの組織の力は強く、当時の代表者ジョゼフ・ブリーンは「欲望という名の電車」の映画化にあたって脚本の段階から細かくチェックを行いました。(舞台版の内容から考えて、映画化にはかなりの問題が生じるだろうと考えていたのでしょう)その結果、戯曲には書かれていながら映画化にあたってカットする部分が数多く出てきました。舞台版では、ブランチの夫が同性愛でそのために彼女が精神的におかしくなったという部分も描かれていたのですが、当時はまだタブーだった同性愛に関する記述はすべて削除されてしまいました。他にも、ブランチが学校で生徒に手を出した過去のシーンもカットされ、ラスト近くのスタンリーがブランチをレイプするシーンも危うくカットされるところでしたが、ここだけはなんとか死守しました。その代わり、スタンリーに与えられる罰として彼が妻に捨てられるシーンを加えることになりました。「悪は罰せられる」というメッセージを明確にせよ、というわけです。
この他にも、完成段階でワーナー側が監督に無断でカットしたシーンもいくつかあったため、エリア・カザンは新聞などにより強く抗議、今後ワーナーで映画は撮らないという宣言文まで発表しました。こうして、この映画に関する自主規制の問題は映画界全体を巻き込む事件へと発展。
幸い、この映画はズタズタにされてもなお傑作としての輝きを失うことはありませんでした。そうなると、自主規制という行為自体が今度は批判の対象となり始めます。ヘイズ・オフィスの存在は、こうしてこの作品以降、急速にその存在価値が疑われることになり、ついには映画界におけるその役目を終えることになります。この映画は「表現の自由」について議論を巻き起こすという点でも映画界に大きな影響を与えた偉大な作品といえるのです。
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