新興宗教ーアメリカの寛容と多様性
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新興宗教ーアメリカの寛容と多様性
植民地ごとの宗教の特色
1636年, プロヴィデンス植民地
ロジャー・ウィリアムズが政教分離を唱えて設立
同年, コネティカット植民地
1639年のコネティカット基本法では教会員資格を市民権に必須とせず, 宗教に寛容な最初の条文憲法
1681年, ペンシルヴァニア植民地
クエーカー教徒の受け入れ
フィラデルフィアがアーミッシュやルター派などの移民で反映
メリーランド植民地がカトリック教徒のために創設
ニューヨークは英国国教会を公定宗教に
独立革命を契機に信教の自由が広まる
合衆国憲法での, 国教の樹立の禁止
英国国教会, 会衆派教会と長老派教会は経済的に破綻, 西部での伝道は遅れた
革命後の大きな勢力
バプティスト派
ケンタッキー, テネシーなどの西部に積極的に伝道
メソジスト派
バプティストやメソジストはキャンプ・ミーティングを開き. 西武のフロンティアで人々は宗教に熱狂
西部から頭部に拡大, 長老派教会では奴隷制廃止や禁酒運動などの社会改革の提案も行った
ボストン中心のニューイングランド地域
カルヴァン主義からユニテリアン主義へ
リベラルな方向に向かう
ハーバードも, 物理学や数学, 天文学を教授
会衆派教会は教会員が激減
ユニテリアン主義はキリストの人間性に重点, エマソンに代表される市民宗教の先駆け
ジャガイモ飢饉を機にやって来たアイルランドからの移民によってカトリック教徒も増加
信教の自由と新興宗教の誕生
1830年, モルモン教を設立
一夫多妻制の教義の故に迫害
その後, 後継者のヤングは酒やタバコを禁止する道徳的に厳格な宗教を広めた
ボストンのマザー・チャーチ
『クリスチャン・サイエンス・モニター』
信仰と化学や健康を主題に今日も購読されている
エホバの証人
南北戦争後に設立
国旗儀礼を拒否して政教分離をめぐる裁判に
新興宗教の特色
千年王国論
進化論以後
19世紀半ば, 社会進化論が流行
カーネギーは弱肉強食を正当化
「社会福音」の改革
南部では進化論や科学に背を向ける保守派原理主義が台頭, スコープス裁判を支持
テレヴァンジェリストの流行など
「市民宗教」によって知識人の「神」とアメリカの民主主義を結びつけるロバート・ベラーのような人も
キリスト教以外の宗教
ユダヤ教や仏教
2001年, 同時多発テロでイスラム教が批判される
統一教会はマインドコントロールが問題に
バハーイー教などの, イスラム教から派生した宗教も信者を増やす
1950年, サイエントロジーが創設
トム・クルーズなども信者にもつカルト的な教団