利用可能性ヒューリスティック
思い出しやすい,思いつきやすい事柄ほど,よく起きていると考える
影響
スロービック,リヒテンシュタインによる実験「アメリカ人の死亡原因」
めったに起こらないことに怯え,よくあることには無関心という結果
よくある病気は死亡原因として過小評価されている
自動車事故の増加
9.11の結果,(飛行機をこわがって) 車移動するアメリカ人が増加したことで交通事故が増えた
ほんとうは飛行機事故発生率は,自動車事故よりかなり低い(「リスクにあなたは騙される」より)
原因
リハーサル効果
系列内位置効果(リストの最初と最後にあるものほど思い出しやすい)
繰り返しやれば覚える,というのと同じ
→何度も出会っていれば,記憶によく残る,記憶によく残れば,思い出しやすくなる
逆は真ではないが,主観的には,思い出しやすいことは頻繁に起こっている,と認識される
リスク
メディアによる報道の偏り
メディアは,滅多に起こらないことほどセンセーショナルであるからよく報道する
そうすると,人々はそういったニュースを何度も見ることで,「よく起きる」と捉えてしまう
家事の貢献度の度合いに対する研究
自分のやったことはすぐに思いつく
想定外,予想外なことは記憶に残りやすく,記憶を増幅させる(岸田秀のエッセイの例)
→発生頻度の推定には役に立たない!
#認知バイアス_心に潜むふしぎな働き
#認知バイアス
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