30分で名刺を作って発注する
契機
以前から名刺が必要だなと思っていた。
現職のことは気に入っているが、それでも現職の名刺を渡すのがふさわしくない場合がある。
例えば、個人事業主としての屋号を示したい・会社に未所属の状態で自己紹介する・街中で突然、非公式な連絡先を渡す必要に迫られた、など。
ちょうど 2日後に個人事業主としての屋号でネットワーキング系のイベントに参加するのに、名刺がないことに気がついたので、急いで準備した。
なお今回の取り組みでは、以下のようなレギュレーションを守っている。名刺発注RTAの公式レギュレーションに採用されることを期待している。
名刺デザインを一度もしたことがない状態で開始する
商用のデザインツールを利用しない
それ以外の制限はない
まとめ
結果的に以下のような順で取り組んだ。
1. 名刺発注のできる Web サービスを決める
2. 素材を集める・完成イメージを固める
3. 画像処理アプリで素材を加工・デザインする
4. 発注する
タイムは 約30分 だった。本記事の執筆には少なくとも 1 時間以上かかっているので、それより短く済んでいる。
着手
1. 名刺発注のできる Web サービスを決める
区間: 7 min / 合計: 7 min
まず一般的に名刺をつくるにはどういう方法があるのかを知らない。調べる。
https://gyazo.com/ff8141bd44796eb4d201d5944ca22928
いくつかそれらしいサービスが見つかる。
アスクル
ラクスル
スピード名刺印刷.com
パッと見だが、いずれも「デザイン」「発注」「決済」の仕組みを持っているようにみえる。名刺の品質・値段を比較している暇はないため、一旦どれでも良いと考える。
決める前に、名刺デザインを眺めておく。これによって後の「デザインイメージ」の区間タイムを短くする効果を狙う。デザインテンプレートはどのサービスも豊富に持っていて、例えばアスクルから抜粋する。
https://gyazo.com/71eecdcc4716ff8a4c688e8aca16f585
これは素晴らしい!いかにも一流の伝統的日本企業で採用されそうなデザインだ。そしてこれを個人事業のアピール用にそのまま利用するのは憚られる。
ここで自分でデザインすることに決める。よってそれが楽そうなツールを選ぶ。アスクルとラクスルのデザイン画面をそれぞれ一瞬だけ眺めて、なんとなくラクスルを使うことにする。
2. 素材を集める・完成イメージを固める
区間: 2 min / 合計: 9 min
個人に関する情報を入れる
なるべくシンプルにする
Wikipedia 英語版のヤクがかっこいいのでこれを使うことにする。
https://gyazo.com/d5911e7ac55f754eefad524bb078bd78
ただ、このまま配置するのはヤクがあまりにも不憫に思えた。これならテンプレのほうがマシだ。
https://gyazo.com/4379eaab0596d456fe134385c43eef00
3. 画像処理アプリで素材を加工・デザインする
区間: 15 min / 合計: 24 min
ヤクを右側に配置して、名刺の背景全体がこの山の風景になったら良さそうに見える。
最近の生成AIは便利でありふれているので、そういう操作も無料でできるアプリがあるのでは?と考える。
https://gyazo.com/78a4d3b8d0cfeacfd0ccaf18c2abf924
これも候補となるアプリは複数あったが、以下を使った
ヤクをグレイスケールにするとこうなる。これだけでもすでに割と良い。
https://gyazo.com/13ddabb0084485d82c011b340c2d684f
Runway でヤクを除去して、背景を拡げる。 Runway は無料で100回くらいまでは遊べるので、今回の用途には十分だった。 https://gyazo.com/4fc248f1fa21c5b6caf6472842ab908e
https://gyazo.com/10393f9388b3b6f9fbfaedbe8479a4d4
https://gyazo.com/008ddbaae94bdf11ad87deaf6add5bd8
これらを組み合わせて、名刺らしく配置する
https://gyazo.com/01275f220e1426353bfac91463a80912
生成ガチャによる不確定要素があることと、試行錯誤が必要なので、この区間には最も時間がかかる。
4. 発注する
区間: 6 min / 合計: 30 min
ラクスルの UI に従うだけで簡単に発注できる。急ぎの注文にするとやや高くなり、 100部 1,884円 だった。
https://gyazo.com/091722428837d057dfb41345d75ecd24
デザインができてから発注まではとても簡単だった。ただ、「デザインのチェック」という処理はかなり時間がかかる。「ブラウザを閉じないでください」という表示がでるので、ブラウザ / JS で画像処理しているのかもしれない。
まとめ
所感
名刺デザインそのものを生成させる、画像をイチから生成する、などの方法でも良いと思う。筆者のマシンの OS を最近クリーンインストールしたことで Stable Diffusion 環境が吹っ飛んでいたため、今回は見送った。
Runway で、ヤクの左側だけを拡げることはできなかった。プロンプトを工夫したり、少しヤクの位置を小細工すればできるかもしれない。
画像の切り出し・結合などの後に適当な Runway 上の画像処理をフィルタ的に使うと、細かい辻褄を合わせてくれる。これは他の生成系でも同じかもしれない。
期限ギリギリを狙わなければスピードを競う必要はない。いいからはやくやれ。
発注後の流れ
2023/12/4 午前中: 発注
2023/12/5 夕方: 発送連絡
2023/12/6 : 着荷予定?
結局間に合わないかも ... 現物が届いたら追記するかも。