JSAI2024 1日目
聴講した発表をいくつかピックアップ
適宜加筆修正します
今年の学会参加の個人目標
キーワードを集める
アイデアの評価手法を知る
評価実験で使われるデータセットを知る
https://gyazo.com/ffd47f9a147c06ee116e221079d77c0d
基調講演: 現場の問題から始めるAIシステム(山口先生)
人とAIの連携
知識モデリング
5W1Hで現場で役立つAIシステム
実業務の現場で求められているものと違うものを作っても仕方ない
誰でも使えるようになったいまだからこそ、現場の問題を解決することを意識すべき
現場で使ってもらうのは大変
1 知識の分類
外在化性
領域固有性
構造化知識を使いながら生成AIは性能を上げている
国会図書館なみの規模の形式知
日本語Wikipediaオントロジー
オントロジーナレッジグラフ
知識ベース開発工程
インタビュー相手が知識を体系化しているとは限らない
とにかく話してもらう
体験談を分析し、インタビュー形式知を知識表現に変換する
事例2. 出張お助けくんAI
大学教員の出張旅費申請書
経路をエクセルに入力するのが面倒。新人教員は1日かかることも。
事務局の人にインタビューする
ルールブック的な重要パーソンがいる
逆に単にワークフローとしてこなしている他の人に聞いても理由まではわからないことが多い
申請者: 1/4に時短 (15分)
点検者: 1/3に時短 (38分)
「派遣職員の仕事を奪うのではないか?」という懸念もあり全額導入は断念
事例3. 交通インフラ支援 AIスマートグラス
いろいろ経験を積んで点検作業の専門家になるには10年かかる
マニュアル&作業記録 → インタビュー → 実作業体験、装置設計図
ワークフローの解像度を上げて詳細化していく
インタビュー段階でも半分くらいしか暗黙知を吸い上げられなかった
ベンダーごとに同じ機能の操作ボタンの位置が違う
正答率 約80%
作業内容を文字と画像で説明する
現場の騒音
高速道路なので自動車の走行音がでかい
音声での質問は無理
研修センターでの利用にとどまる
事例4. ロボット飲食店
浅草の喫茶店、学際でのロボットカフェの事例
統合AI
聞く、話す、見る、考える、学ぶ、移動と動作
音声対話、資格センシング、知識ベース推論、機械学習、動作計画
ワークフロー作成
ロボットアームが遅くて3分/1人かかる! 700円
間をつなぐためにいろいろ話すロボットも置く
事後アンケートでは、来場者はこの意図に気づかなかったとのこと
一方、事前の学生実験では、このロボがいないと待ち時間が長すぎて耐えられなかったそう
ホール運搬ロボット
注文者のテーブルまで行き、手渡し
注文者を確認させるために手を挙げさせるコミュニケーション
ホールゴミ回収ロボット
ゴミ箱を背負って動き回る
ゴミ箱に入れるのは人間
事例5. 教師ロボット
よそ見生徒カウンター
課題: タイムラグ
すでによそ見していなくても怒られる
教諭ロボット連携授業
5年生理科「振り子の実験」の導入
議論に口を挟む小型ロボットSOTAを媒体としてクラス全体が活性化
ディスカッションの振り返りで、ロボットの発言を引用するような共有が活発になった
質疑応答: いまの時代でも構造化知識からワークフローを作るべきなの?
組織における知識の継承としては、いまの生成AIだでは心もとないところがある
プロパティの選定が難しい
ここで選定を間違えると組織で役に立たない
今日一番聞きたかったやつ daiiz.icon*2
大学院時代に一度挫折したけど、やっぱりナレッジグラフ好きだな アツかったので別ページに切り出した
スポンサー展示場の様子
https://gyazo.com/85e6b57964018088a8cf96a2cd715cfb
https://gyazo.com/264f8a45ac37c8c6729a8d810550ce91
学会ご飯
https://gyazo.com/71e9e5da573e2c75d42099b6251449c4
デモサイトがオープンしたらしい
エンジニアが本質的な開発に集中できるようにするため、ソフトウェアモジュールのマイクロサービス展開にも力を入れているらしい