ヴィクター・パパネック
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ヴィクター・パパネック:サステナブルデザインの権威
ヴィクター・パパネック
アル・ゴアの「不都合な真実」が発表されるよりも前に、ヴィクター・パパネックというインダストリアルデザイナーが、製品中心の観点から社会問題や環境問題の解決にデザイン知識を使う方向へ移行することが重要であると、静かに提唱していました。彼の著書『Design for the Real World: Human Ecology and Social Change(現実世界のためのデザイン:人間の生態と社会の変化)』(邦題:『生きのびるためのデザイン』)は、1972年に発売され、サステナブルデザイン(持続可能なデザイン)の分野のランドマークとして位置づけられています。 パパネック氏の著書は、主にデザインの道徳的な義務と責任について論じています。パパネック氏自身が述べているように、社会的なニーズに取り組むことが重要です。
「最近のデザインは、一過性の欲望や欲求しか満たしていない。そして、人間の真のニーズは無視されている」
これは、サービスデザイン、人間中心のデザイン、デザイン思考において、私たちが「価値」や「共感」と呼ぶものではないでしょうか?
今日のイノベーションの権威には衝撃を与えるかもしれませんが、パパネックは著書のなかで何度も「イノベーション」を参照しています。そして、イノベーションとは「複雑性を単純化した結果」であるとしています(アインシュタインの言葉「物事はできるかぎり単純にすべきだ。ただし、単純にすぎてもいけない」を思い出させます)。そのためにパパネックは、経験・知識・直感を引き出すべきであるとしています。若手のイノベーションの起業家たちは、気を付けておきましょう。