Ecosystem of Plasma
Plasmaを使ってエコシステムが作れるのではないかという話。
技術的にできるかわからないけど、面白いので書きました
Fast Finality(以下FF)で、そのFF可能な帯域と期間を流通させることができるのではないか?という話をしましたが、その延長です。
Plasmaや周辺機能の発生をより分散させ、ユーザの選択肢を増やすことで、全体を活性化させたいというのが主張のポイントな気がします。
解決したい問題
活発にPlasma Chainができてほしい。
オペレーターの「お金が足りなくてPlasma運用できない!」を無くしたい
ユーザの「本当にこのPlasma Dappは信頼できるの?運営者がなくなったら終わりなんじゃないの?」を無くしたい
活発にFFが行えるようにしたい。
オペレーターや店舗の「供託が足りなくてFFできない!」を無くしたい
ユーザの選択肢を増やすことで、全体を活性化させたい。
もっと分散されたPlasmaを作りたい
Plasma Ecosystem構想
基本的なPlasma Ecosystemの構成
Plasma Dapps contract
Plasma Hub contract
FF contract
イメージ図
https://gyazo.com/f7f18f07d6d6b69ae488bfdc80444f3a
Plasma Dapps contract
個々のPlasmaのdepositを管理する
アプリケーション特化なトランザクション検証を行う
Operatorの数だけ分散して存在するcontract
Plasma Hub contract
大きなMerkle Treeを持っている
openとcloseができるPlasmaの親玉みたいなイメージです。
Plasma Dapp contract(上記)の登録
登録にはPlasma Tokenが必要
あるmerkle branchを指定して、その利用権を購入するイメージです
基本的な実行の検証基盤
depositとexit
mass moveを活用することによって、Hubをより分散させられる
新たにHubを立てるモチベーションは、plasma tokenの発行益
Fast Finality contract
Fast Finalityの帯域という資産を扱う
Plasma Layerの裏側
一定の条件の元にPlasma Layerでexit不可な場合、こちらでお金を受け取れる
ポイント
どのcontractも誰でも簡単に作れる
作るインセンティブがそれぞれある
しかも共通基盤で扱える
FFの流動性や、運営コストが安くなる
ユーザも別チェーンへの移動ができる
全体でのgovernanceを考えられる
履歴とコストのトレードオフも、ユーザ投票が決められるかも?
feeの流れ
Plasma
ユーザ→Operator
ここの手数料を取らない選択はできる
FF
店舗→Operator
Hub
Operator→Hub
Plasma tokenとFF token
Plasma token(ERC721)
Hub contractのMerkle treeの大きさと同じ量だけ発行される
このtokenは永続的ではなく、特定の期間利用可能
このtokenを購入することで、invalid blockが提出された場合に、penalizeするaddressとして登録される
penalize addressとして登録されると、購入者の署名付きのmerkle rootを、Hubがblockに含めるモチベーションになる
違う人のblockを含めると自分がpenalizeされるし、料金を返還しないといけない
Hubがmerkle rootをwithholdした場合
事前に決めた価格分返金しないといけない、このPlasma tokenはこの規定価格がベースになると思われる
tokenを送信すると、権利が書き換わる
ERC20としてDEXなどでETHと交換できる
Fast Finality token(ERC721)
オペレーターがFF contractに供託することによって新規に発行される
このtokenは永続的に使用可能
このtokenを購入することでFFが可能になる
購入時に使用者(店舗)addressを、FF contractに書き込む
tokenを送信すると、FFの権利が書き換わる
ERC20としてDEXなどでETHと交換できる
Plasma Hub
異なる点は
誰でも新たにPlasma Chainを立てて、それを終了させることができる
一定時間submitされないなどの条件でもcloseされる
withholdシナリオも同様
チェーンがcloseされた場合、ユーザは永続的に資産引き出し可能
停止したチェーンからも移動可能にする。(1week待たないといけない)
通常のPlasmaと同じ
チェーンがcloseされた場合、一定のgovernance構造でそれを引き継ぐことができる
Plasma Hubは誰でも新たに立てることができ、Operatorは大きなコスト無しに移動することができる
まとめ
小さいPlasmaがたくさんあって、主観的に色々な価格が決まっているよりは、こっちの世界の方がいいのではないか?という提案です。
Plasma Hub運営のインセンティブ
Plasma TokenによってPlasma Hub運営のインセンティブ付けを行う
Plasmaは運営コストを下げるために、Hubを使用したい。そのためにPlasma tokenを買う
Plasma運営インセンティブ
Fast Finalityの帯域を市場の原理で決める
オペレーターはFast Finality tokenを発行できる
Fast FinalityはPlasmaを魅力的にする
店舗はFast FinalityのためにFF tokenを買う
Plasmaのfee設計はPlasmaを魅力的にする
オペレーターはfeeを稼ぐことを選択できる
欠点:履歴サイズが大きい
Operatorが提出するMRより上の履歴
全員同じ情報なので、うまいこと分散して持つ方法はないか?
ユーザの総意によって、中間merkle rootによって履歴を減らすことは可能
それならcheckpointの方が良いか?
時系列方向に2^8でmerkle treeを構成すると
Hubに対して1/256のコストがかかる
2^5 Dappだった場合、本来は32*5bytesのproof*256の履歴が必要だった
それが時系列merkle treeの全leaf数256*32byteで良くなる
つまり2^nのDappを扱う場合に、履歴が1/nで良くなる
Hubの運営コストの1/256のコストがオペレーターにかかる代わりに、ユーザの履歴が1/nで良くなる
Operatorが提出するMRより下の履歴
accumulatorを使う