はじめに
この本をお手に取っていただきありがとうございます。
この本は1999年にプレイステーション用ソフトとして発売された「サガフロンティア2」をTRPG化したものです。
手に取っていただいた方の中には「サガフロンティア2は知ってるけどTRPGは知らない」という方、「TRPGは知ってるけどサガフロンティア2は知らない」という方もいると思いますので、それぞれについて簡単に説明します。両方知ってる方は読み飛ばしていただいて結構です。
TRPGとは
TRPGとは「テーブルトークロールプレイングゲーム」の略です。
どんなものか簡単に説明すると、「キャラクターを演じて物語を作っていくゲーム」です。
もっと分かりやすく言うと、子供がやる「ごっこ遊び」のようなものです。
ごっこ遊びと違うのは進行のためのルールがあるということです。
戦闘やその他の行為を行う時は、ルールに基づき、ダイス等を使って結果を判定します。
プレイヤーは一人のキャラクターを演じますが、それとは別に、ストーリーを作り、
進行させるゲームマスター(GM)という人がいます。
GMはプレイヤー以外のキャラを演じるほか、ルールの判定をする審判役も兼ねます。
そうしてGMが用意したシナリオを通常は4〜5人のプレイヤーが協力して解決していくのが基本的なTRPGの遊び方です。
ただ、GMは敵キャラを出しますが、プレイヤーと争うわけではありません。
TRPGとはプレイヤー達とGM、全員が物語を成功に導くために協力するゲームです。
TRPGの勝利条件は「物語を成功させること」だと言えます。
サガフロンティア2とは
サガフロンティア2は1999年にスクウェア(現スクエニ)から発売された、プレイステーション用のRPGです。2と付いているので、サガフロンティアの続編にあたります。
しかし、ゲームシステムは基本的に引き継いでいるものの、世界観は全く異なります。
世界観はいわゆる中世ヨーロッパ風のファンタジー世界なのですが、一つ大きな特徴があります。それは「術」と呼ばれる魔法的なものが一般人も使え、家事レベルでも術が使われるほど浸透しているということです。そのため、術の力の妨げとなる金属類が忌避され、武器も木や石で作られたものが主流です。
そして、術が当たり前に使える故に、術を使えない人は迫害されています。それは王族といえども例外ではなく、術が使えない故に追放されたフィニー王国の王子、ギュスターヴ13世が術を阻害する金属製の武器に目を付け、時代を動かしていく、というのがサガフロンティア2のメインストーリーです。
以上、簡単に説明しましたが、もっと詳しく知りたい方はWikipedia等で調べていただけるとありがたいです。
さあ、それではサガフロンティア2の世界、サンダイルへ行ってみましょう