教会のコンサート会場化
AIサマリ
教会のAV市場は非常に大きく、ボランティアに支えられた音響エンジニアが多い。
教会は多くのボランティアに依存しており、訓練や経験にばらつきがある。
高度な音響設備が求められる場面が多く、そのために多くの教会が高額な音響機器を購入している。
機材リストざっと見る限り、日本の大半のライブハウスよりいい機材入れてるkbyshwtn.icon
メガチャーチは特に高度な装置を使用し、専門のエンジニアを雇っている場合が多い。 教会には週ごとに大規模なライブのような集会があるため、安定した収入源となっている。
教会の音響エンジニアは、他のプロの会場と同じかそれ以上の機材を操作することが多い。
パンデミック中、教会はAV生産に投資し続け、その重要性が増している。
教会の若者向けイベントや技術的要求に対応するため、多くの教会が先進的なテクノロジーを取り入れている。
教会は高い利益率を持ち、税金が免除されるため、大きな技術投資が可能。
教会の音響市場は大規模で、NAMM(全米音楽商人協会)などでも重要なプレイヤーとなっている。 ライブハウスが1つあれば、その周りにライブハウス化してる教会が10個ある、みたいな感覚らしい 多分これほど市場がでかいのはアメリカだけ
向こうの音響マンは教会で安定収入を得ながら、たまにデカい規模のイベントもやるみたいな人が多そう?
どんなバンド/アクトがやってるんだろう?
クラシックとか賛美歌?
R&B、Indie Rockがウケる、みたいな投稿もある
In the US churches with an R&B or indie rock-style bands get more visitors. Since churches don’t have to pay taxes these churches often have really high end sound, light, and video rigs.
ワロタ
What better way for Jesus to hear your prayers than with line arrays, sub woofers, lasers, smoke machines and 50 foot projected screens.
メガチャーチのスタイルは、一般にイメージされるような伝統的なプロテスタント教会とは様相が異なる。日曜の礼拝といえば、黒いガウンを着た牧師の説教を厳かに聞くという印象が強いが、言われなければ普通のゴスペルライブと大差ない 2017年11月。午前11時から始まった礼拝もギターとドラムの生演奏で始まった。
それに続く洗礼式も演出が凝っている。ステージ情報の十字架にスポットライトが当たったと思うと父娘が登場、父親が娘の信仰を告白すると小さなプールに娘の身体を浸した。幼児洗礼を否定しているバプテスト派にとって洗礼式は礼拝の重要な構成要素だ。 同教会のシニア牧師、グレッグ・マットの説教も従来の牧師のイメージとは違う。服装はセーター。ヘッドセットをつけて壇上を動き回る姿は企業のCEO(最高経営責任者)のプレゼンテーションに近い。
この日の説教は“God vs ROI”。「ルカによる福音書」に登場する「善きソマリア人」の例を引きつつ、信仰とは神を信じることであり、ROI(投資利益率)、すなわち見返りを求めるものではないということを力説していた。 音大生どうしでチャーチの仕事が決まった、というと、ワオおめでとう!って感じで、けっこうな羨望を集める。なんでかって、何よりそこらのギグよりギャラがいいからだ。ピンキリとはいえ一回の礼拝で250ドルから400ドル、 場所によってはもっともらえるところもある。週一だけど、これはでかい。
殊にメガチャーチと呼ばれる大きな教会だとミュージシャンが社員扱いになる。定期収入に社会保障がついちゃったりして、もはや安泰ムード。なかでもミュージックディレクターと呼ばれるバンマスは、そこらのビジネスマンと比べても引けを取らないレベルの収入を手にしている。そんな人気の職場なので、 私はチャーチの演奏にありつけたことはないです。無力なり。
ところでチャーチでのバンド演奏というと、誰でもゴスペルを思い浮かべると思うしそれで正解なんだけど、アメリカに来てまず分かったのが、どこの教会でもゴスペルが聴けるわけではないということ。むしろ限られてるっていうか。
基本、第一にプロテスタントの 、第二に黒人信者の占める割合の高い、付け加えるなら経営に熱心な教会でないと、いわゆるゴスペルは演奏されない。カソリックは伝統的な聖歌だし、プロテスタントでも白人の多い教会ではクリスチャンミュージックと呼ばれる、まったく別種の音楽が始まって「あれー?」ってことになる(ちなみにカントリーと近接したサウンド)。
信者数の少ない零細教会ではバンドスタイルのゴスペルなんて維持できないし、逆に拡大路線の教会ではゴスペルに力を入れて、より腕利きのミュージシャンをリクルーティングしたりする。ミュージシャンはいまどきの曲調を取り入れたり盛り上げるテクニックを駆使したりして人気を取り、参拝者が増えるよう貢献する、という構造だ。
ミュージシャンにとってのチャーチには、そういうシビアな職場としての側面がある一方で、シェッド(Shed=小屋、ここでは養成所みたいな意味)、いわば苗床としての機能もまた、強くあると思う。
GB=Gig Band, General Businessというのもあるらしい 具体的に何をやってお金をもらってるかって結婚式なんですが、こちらのウェディングって生バンドが入るスタイルが多くて、結婚式の他にも、企業の新作発表会から、誰かが昇進したとか果ては子どもの誕生日まで、毎夜数えきれないくらいのパーティがあちこちで催され、パーティには生バンドが入るのがお約束で。
その生バンド文化を裏支えしているのがエージェントと呼ばれる派遣業者。僕がいる東海岸北部だけでも4つの大手エージェントがあり、ミュージシャンはバンマスに勧誘されて、都度、もしくは年間の契約を結ぶことになります。パーティ主催者はウェブサイトから予算とスタイルを申し込むと、ミュージシャンがPA一式とともにデリバリーされてくるという仕組み。
そういったパーティ・バンドのことを、ミュージシャン同士では“GB”と呼んでいます。ギグ・バンドの略なんだけど他にも含意があって、たとえばジェネラル・ビジネス、つまりは何でも仕事ってこと。“クラブ・デイト”と呼ぶ人もいるし、聞いた話ですが西海岸では“カジュアル・バンド”と呼ぶらしい。
バンマスによって異なるのですが、事前に300〜400曲のソングリストが渡され、そのなかから、運が良ければ1週間前、たいていは前日におよそ40曲のセットリストが送られてきます。演目はおおよそご想像のとおり、テイラー・スウィフトにブルーノ・マーズ、スティーヴィーからマイケル、EW&Fのヒットメドレー。あと結婚行進曲は絶対に。
バカテク、超絶リハモに加えて、チャーチ出身にはマルチプレイヤーが多い。先のコーリー・ヘンリーとか、もちろんロバート・グラスパーでもいいけど、YouTubeを掘っているとドラムを叩いている動画が幾つもヒットする。それも並のドラマー顔負けなくらい叩けているのだ。
これは音大でゼミを取ったクリス・ロフリンが教えてくれたのだが、タダでいろんな楽器で遊べるという環境要因もさることながら、礼拝は毎週なにがなんでも行わなければならないので、誰かが欠席したらその穴をお互い埋めてなんとか乗り切ってしまうものらしい。
そういうタフさみたいなものが、チャーチ上がりのミュージシャンには当然のように備わっている。アメリカに来てミュージシャンの層の厚さをとにかく痛感させられるのだが、その苗床として日本にはないチャーチという存在は小さくないと感じる。ちなみにもう一つの苗床としてマーチングバンドがあって、その話はいつかまた。
https://www.youtube.com/watch?v=nha5VrYIYr4
https://www.youtube.com/watch?v=dNIXhegxbx8