アナキストのためのステーブルコイン入門
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を書いてみたい。以下、怪文書のメモ
キーワードはナローバンク。
ステーブルコインは銀行業そのものだ、と言われるが、普通は信用創造機能を備えていないのでナローバンクという方が正しい。
BTCでもいいじゃないか、という批判があるかもしれないが、今のところはボラタイルな資産なので決済手段たり得ない。
むしろBTCの(そしてあらゆる商品の)物差しであるドルを奪うべき。
自分の言葉で書きたいがアナキズムについての知識が薄いので時間がかかりそう。
(ポスト?)アナキズム
権力と新たな関係を結ぶ。そのための主体性の確立。
ゆえのミクロな抵抗、テンポラリーな空間の創出、既存システム内での創造性の重視。
奪い取り、手を結ぶ。
国家の外はない(あるいは権力構造の外部はない?)
故にBTCだろうとそれは経済国家(や国家ネットワーク的グローバリゼーション)に価値の源泉を持つ。
ナローバンクステーブルコインは「価値の単位」という形式を国家から盗み出す
そして異なる秩序(ブロックチェーン)のもとで別の可能性を付与できる。
ドルにペッグし、ドルを蝕む。
統治不可能なステーブルコイン
DAIじゃ駄目なのか。
だめ。BTCやETH、USDCなどをオーバーコーラテラルするので。
むしろアナキズムの側が信用創造をする、という視点はないのか。
プルードンの「人民銀行」
あるいはこれをもっと攻撃的にして「コミュニティの信用収縮を、既存権力へ押し付ける」みたいなことが可能だったら面白いのかもしれない。
ナローバンクは移行期間のもの?
社会的負債の普遍台帳化
個人の価値は、共同体へ常に負う負債を返済するための能力の現在価値である。
価値があるように見せる者への処罰。絶え間ないナラティブへの反抗の必要性。
レヴィナス的無限責任。
普遍的尺度なき法としてのステーブルコイン。
結局のところ、アナキズムの罠に陥りそうなので、あくまでも中間形態としてのみステーブルコインを位置づけることができる。
おそらく重要なのは信用概念をひっくり返すことであり、信用概念を規定しているドル覇権という権力関係の解体を目指すものとして、アナキズム的ステーブルコインが位置づけられる。
本当に信用概念を根本で規定しているのがドル覇権なのか、と問われるとそんなことはないと思う。
やるべきはアルゴリズミックステーブルコインなのか・・・?