電子工作界隈で使われているモジュールのフォームファクタ
既成モジュールの組み合わせだけで,様々なアイデアが実現できるようになってきた.
その一方で様々なピン配置や形状(フォームファクタ)のものが登場し,欲しいセンサに対して欲しいフォームファクタで提供していなかったりで,結局変換する必要に迫られたりする.
ここではそれぞれの仕様や呼称,特徴などをまとめる.
shield
Arduino UNO 標準サイズ系ボード
明確な仕様は発見できなかった
ArduinoUNOと接続互換があれば良いと思う
とにかく種類が豊富で入手性も良く,互換品も多く出回る
多くの評価ボードで採用されていて,実質デファクト(なのに,明確に規定されていない?)
コネクタが基板両端にあるため挿すだけで機械的に安定しやすい
ちょっと大きすぎる場合もある
HAT
Raspberry Pi 系ボード
機械仕様
入出力ピン配置
2x20の40pin,スタック用ピンソケットなどもある
基本的に Raspberri Pi で使用する
MAX10実験キットで学ぶFPGA&コンピュータの拡張ボードでも使用できる(少々複雑だが)
Linux ボードコンピュータ系の採用はそこそこあると思われる
重ねて使うが,片側のみで支えるためもう片方はスペーサ等がないと機械的に不安定
固定ネジがM2.6なのでちょっと入手難
PMOD
digilent 製ボード等
仕様&モジュール紹介
モジュールの質が良く,コンパクト
digilent 製 FPGA ボードを使うなら一択
そのほかFPGA評価ボードやハイスペックマイコン系の評価ボードで採用されている
コネクタが2x6の12pin,ぴったりのピンソケット(ピンフレーム)が秋月で売ってないのが自作時にネック
基板から飛び出るように接続するので機械的な強度はない
Conta
スイッチサイエンス製ボード等
仕様
日本発のフォームファクタではあるが,広まってる感じはしない
最小構成から面積を含めた拡張までよく考えられている
固定ネジ穴(M2)があるのも良い(動くモノ系だと振動で外れたり接触不良を起こしがちだから)
MARY
CQ出版 の 2枚入り!組み合わせ自在!超小型ARMマイコン基板が発祥
MAX10実験キットで学ぶFPGA&コンピュータでも別売り拡張ボードで対応
オープンソースではない(?)
広めよう,互換品を作ってもらおう,という発想ではない感じ
MARY-VB というフレームバッファ付きカメラモジュールがいい感じだったがいつの間にかラインナップから消えている
MARY-OB OLEDボードなど5V系端子があるため,3.3V系回路などでは厄介
1x4の4pinコネクタ4つで構成される
2x4の8pinコネクタ4つの構成もあるが,モジュールにもボードにも対応するものは少ない模様
table:MARY
コネクタ番号 ピン番号 用途
1 1 GND
2 5V
3 3.3V
4 GPIO
2 1 GPIO
2 GPIO
3 GPIO
4 GPIO
3 1 SPI RESETn
2 SPI CHIP SELECTn
3 I2C SCL
4 I2C SDA
4 1 GPIO
2 SPI CLK
3 SPI MISO
4 SPI MOSI
mikroBUS
PIC系評価ボード等
モジュールは click bord と呼ばれる
仕様
日本国内ではそこまで広まっていないと思われる
GROVE
仕様
専用コネクタ
4本ワイヤー接続
ケーブルで接続
モジュールは各種揃っている:秋月/スイッチサイエンス
I2Cなので通信速度がSPI接続に劣る
ケーブルが長いと外部ノイズの影響を受ける/与える可能性
table:grove_pin
pin 色 digital analog UART I2C
1 黄色 Dn Primary Digital Input/Output An Primary Analog Input RX Serial Receive SCL I2C Clock
2 白 Dn+1 Secondary Digital Input/Output An+1 Secondary Analog Input TX Serial Transmit SDA I2C Data
3 赤 VCC Power for Grove Module, 5V/3.3V VCC VCC VCC
4 黒 GND Ground GND GND GND
#Digilent
#PMOD
#raspberry_pi
#arduino