必修化の背景
なぜ新学習指導要領にプログラミング教育が盛り込まれたのでしょうか。その背景を理解するために、子どもたちが生きていくこれからの社会がどうなっていくのかを見ていきましょう。未来を予測するのはたいへん難しいことですが、ほぼまちがいなく今後起きるのは人口の推移と産業の変化です。
日本はすでに急激な人口減少・高齢化へと向かっています。2030年までに現在(2019年)より1,000万人減り、高齢化率は3割を超えます。そのことを前提にして持続可能な社会のあり方を考える必要があります。
そして、技術の発達によって産業のあり方も大きく変わりつつあります。その中心にあるのがコンピュータやネットワークに関する技術です。それは「第4次産業革命」と呼ばれるほどの変革です。
政府はそういった変化に対応し、テクノロジーで課題を解決したり新しい価値を想像したりしていく「Society(ソサエティ)5.0」という社会を目指しています。