3.5 Harold Cohen / AARON
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https://www.youtube.com/watch?v=IPczQgCuOOc
https://www.youtube.com/watch?v=MwHQx9BrHQc
本人曰く 当時 AIを目的としていた唯一のアーティストでは?
1965年 もともとコーエンが書いていた絵
Cohenはイギリス生まれの画家で、抽象的な絵画で名声を博していた画家
https://gyazo.com/0db94a1b4e22c052ff744411a6b23ca3
https://gyazo.com/146439c160d1603992b9f3f98c8c39d2
初期のAARON
https://gyazo.com/9b2566e70dbf200ab8bd7c2086f66334
初期のAARONは彩色ができず、コーエン自身がAARONが書いた輪郭に彩色していた
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1968年 40歳のときにアメリカに渡る。40歳でアメリカに渡って初めてプログラミングを始める
もし意思決定のプロセスが 一連のin-then-elseで表現できるとしたら... アートの制作においてもでも同じことができるのではないかと考え始める。アーティストの制作のプロセスを、制作中の作品の評価とそれに基づいた意思決定の連続と捉え、コンピュータ・プログラムに落とし込むことを模索した。
(最も成功したエキスパートシステムともいえる。)
コーエンにとって、AARONは絵を描くコンピュータ・プログラムであると同時に、その制作を通して、アーティストの創作過程や人の創造性の働きへの理解を深め、創作活動に対する新しい洞察を得るための手段でもあった。
AARONは世界最古の継続して開発が進められたコンピュータ・プログラムとしては最古のものとも言われる。シリーズ化してアルファベット順に名前をつける予定でAAから始まる名前をつけたとされる。結局、AARONの開発に想定外に時間がかかり、それ以降のシステムの開発につながらなかった...
見栄えの良い視覚的に美しいパターンを生成することは、アートの本質とは何も関係がないとし、同時代のComputer Artの動きとは一線を画す。パターンを生み出すだけでは、単にカメラとして使われていると同じ。
予め与えたルールによって、入力されたイメージやデータを美しいパターンに変換するのではなく、記憶に基づいて自分のプログラム自体を改変していくような仕組みが必要。 人間のアーティストのように。
もしアートの制作過程が、比較的単純なルールとルールを改変するルール.. の集合として表現できるなら....
アートが「天才」のアプリオリな才能に基づくと言う旧来の西洋的な大文字の創造性の幻想に疑問を投げかける。
コーエンは死後も新作が描き続けられる最初のアーティストになると言われた。
AARONは創造的と言えるか?? AARONを作り出したコーエンの創造性ではないか? ルールを書き換えられる、メタルールを持っていたとして.. さらにメタルールを書き換えるメタ・メタ・ルールが設定されていたとしても結局はコーエンが設定した範囲の中ではないか。
AARONは if-then-elseで書かれていた
if (left-arm-posture is "hand-on-hip")
(add-upper-arm left -.3 .5 .65)
else
if (left-arm-posture is "arms-folded")
...
“I give the machine its identity. It is doing what I have in mind.”
観客はAARONのペンプロッターの動きに魅了され、擬人化して捉えるのをやめなかった。ペンプロッターがしばらく一時停止して、また動き出すと、観客はAARONが「次に何をするか考えていた」と捉えた。
AARON’s creations have not been confined to the laboratory. On the contrary, they have been exhibited at major art galleries around the world— and not just for their shock value. Under develop- ment since the late-1960s, this program has gener- ated increasingly realistic (though not photo-realistic) line drawings, followed by colored images. The latter have included paintings, where- in the paint is applied by AARON to its own draw- ings, using paint brushes (or, more accurately, rounded paint pads) of half a dozen different sizes. Most recently, AARON’s colored images have been subtly multicolored prints.
It’s especially interesting to note Cohen’s recent remark, “I am a first-class colorist. But AARON is a world-class colorist.” In other words, the latest ver- sion of AARON outstrips its programmer—much as Arthur Samuel’s checkers player, way back in the 1950s, learned how to beat Samuel himself (Samuel 1959).
This example shows how misleading it is to say, as people often do, “Computers can’t do anything creative, because they can do only what the pro- gram tells them to do.” Certainly, a computer can do only what its program enables it to do. But if its programmer could explicitly tell it what to do, there’d be no bugs—and no “world-class” color prints from AARON surpassing the handmade pro- ductions of Cohen himself.
コーエンのエッセイ
Parallel to Perception: Some Notes on the Problem of Machine-Generated Art
「私にとって機械それ自体は重要なものではない。しかし、機械を使用することで、芸術活動の過程とそれに付随する事柄を明確化する、正確で厳密な定式化が可能になる。」
「機械に人間の芸術制作の活動を模倣させるプログラムを書く自分の行為、それ自体が、本質的に芸術創作の行為だと私は考えている。」