1.4 ネットワークの例(pp.25-44)
取り扱う例
インターネットの歴史、発展、技術
携帯電話のネットワーク
無線 LAN の主要標準である IEEE 802.11
1.4.1 インターネット(pp.25-35)
ARPANET
DoDが脆弱な電話網に代わる軍事通信手段を求めて相談した会社の従業員の Baran がデジタル・パケット交換技術を用いたネットワークを考案した。
Baran のアイデアが実用になることを英国の国立物理学研究所(NPL)が証明した。
ARPA の職員 Roberts はこれを見て後の ARPANET の構築を始めたけど設計に行き詰まったので、ネットワーク研究者達を集めて相談してむっちゃがんばってもらった結果、ARPAと契約していた4つの大学と研究所からなるネットワークが実現した。
色々実験した結果プロコトルの研究の必要性が見出され、TCP/IP プロトコルの発明に繋がった。これはソケットで書き直され、多くの大学で採用されたことで 1970年代に普及した。
ソケット(socket)
簡単にネットワークプログラミングできるようにするためのプログラミング・インタフェース。
NSFNET
軍事サイドの ARPA で発展した ARPANET は大学研究に影響を与えたが、ARPANET に加入するには大学が DoD と契約しないといけなかった
一方、政府機関の NSF はこれを受けて、最初に ARPANET 接続のための CSNET にお金を出し、1980年代末ごろ ARPANET の後継を設計することにした
初めに6ヶ所のスパコンを専用線で結んだバックボーン・ネットワークを構築し、ルーターに使用した fuzzball というマイクロコンピュータは TCP/IP を利用したので、最初の TCP/IP WAN となった
NSF は資金を出して「何千もの大学、研究所、図書館や博物館のユーザーが、いずれのスーパーコンピューターにアクセスでき、また互いに通信できるようにした。バックボーンと地域ネットワークを含むネットワーク全体のことを NSFNET と呼ぶ。
NSF は商業化を目指して非営利組織の ANS を設立し、NSFNET を引き継いで ANSNET を構築したが、その後多くの商業 IP サービスが登場してきた
NSF は NAP 設立の契約を4つのネットワーク運営会社と契約し、NAP 間のバックボーン通信事業者は地域ネットワーク商売で競争することになった
歴史をまとめると?
米国のネットワークは連邦政府がインフラを築き、その後は業界に委ねられることになった
技術に注目すると?
ARPANET
ARPANET の中核技術はデジタル・パケット交換技術だった
IMP(Interface Message )がパケット交換を担い、ルーターの原型となった
ネットワークの成長がプロトコルに関する研究に結びつき、TCP/IP プロトコルの発明につながった
LAN を ARPANET に容易に接続できる TCP/IP は 1970年代に急速に普及し、デファクトスタンダード(事実上の標準)化した
NSFNET
ルーターには TCP/IP を採用したことで最初の TCP/IP WAN となった
(以下、未着手)
インターネットのアーキテクチャ
1.4.2 モバイル・ネットワーク(pp.35-40)
モバイル・ネットワークのアーキテクチャ
パケット交換と回線交換
初期世代のモバイル・ネットワーク:1G,2G,3G
現在のモバイル・ネットワーク:4G,5G
1.4.3 無線ネットワーク(WiFi)(pp.41-44)