【途中】2.3 スペクトルを用いた伝送(pp.96-100)
電磁スペクトル上の様々な帯域の用途を見ていく
特に断りが無いかぎり、すべての伝送は狭い周波数帯を用いるものとする
2.3.1 無線伝送(pp.96-97)
無線周波(Radio Frequency)の電波
「生成が容易であり、遠くまで届き、建物の中に容易に浸透する」
無指向性(発信者と受信者はどこにいても良い)
「モーターその他の電気機器からの妨害を受ける」
異なるシステムで同じ周波数を使うと危険なこともある(キャデラック車とオハイオ州警の話)
より対線よりも減衰せず無線同士の干渉が問題となるため、無線送信機の使用は規制される
補足
無線の受信機と発信機が一体になっているものは、なんでもトランシーバー(transceiver)と呼ぶ
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/e/e1/Yaesu_FT-817.jpg
画像:ポータブル・トランシーバー
出典:Wikipedia「トランシーバー(無線機)」
周波数特性
低周波数
距離が長いほど電力が急激に落ちる(経路損失、path loss)
高周波数
直線上に進み、障害物で反射する
反射によっても経路損失する
低周波数よりも雨などの障害物に吸収されやすい
周波数帯(図 2-10)
VLF、LF、MF 帯
無線波は地表に沿う
高い周波数ほど届く距離が短くなる
帯域幅が低い(通信速度が遅い)
HF、VHF 帯
大気中の電離層に届いた波は反射して地表に戻る
ある天候では何度も反射できる
アマチュア無線運用者や軍が通信に用いている
2.3.2 マイクロ波伝送(pp.97-98)