特許権の継承ツリー
nishio.icon僕は先ほどまでこうだと思っていたが
code:ts
class 財産権 {}
class 物権 extends 財産権 {}
class 特許権 extends 物権 {}
本当はこうらしい
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class 財産権 {}
class 物権 extends 財産権 {}
class 特許権 extends 財産権 {}
shio.icon
特許権の客体は発明であり発明は無体財産だから。
僕は「財産権は物権か債権のどちらかである」と勘違いしていた
『法律学小辞典』より。
財産権
経済的取引の客体を目的とする権利の総称。日本国憲法は,近代憲法の例に倣い,これを不可侵の権利として保障するが,同時にその内容は*公共の福祉'に適合するように法律で定められるものとしている〔憲29①②〕から,近代初頭のような私有財産を天賦不可侵の権利とする考え方ではなく,私有財産には社会的な制約があるという考え方をとっているといえよう(⇨財産権の不可侵')。なお,財産権は私法の分類の観点からは,*人格権'や*身分権'に対立する意味で用いられる。一般的には,*物権'・*債権'・*知的財産権'がこれに属する主なものであるが,民法典で財産権という語が用いられている場合〔民163・167②(民案166②)・205・264・362①・424②〕に,それがどのような具体的な権利を含むかは,それぞれの法規の趣旨・目的に応じて判断しなければならない。
というわけで「財産権は物権か債権のどちらかである」は誤り
僕はこれと混同していた:
『法律学小辞典』
物権的効力・債権的効力
1 一般的意義一定の*法律要件'又は法律事実から生ずる権利の発生・変更・消滅の効力で,何人に対しても主張できるもの(対世的)を物権的効力といい,単に当事者間でだけ主張できるもの(対人的)を債権的効力という。物権的・債権的というのは,対世的・対人的という意味であり,物権的効力の有無は,*物権変動'を生ずるかどうかとは関係がない。
特許権は何人に対しても主張できるので物権的効力を持っている