アンケート 2019
セミナー開催後に未踏事務局で回収したアンケートから、掲載の許諾をいただいたものを共有します(敬称略)。
Q. 満足度を教えてください。
回答数: 19 件の回答。
https://gyazo.com/f0fa6263f4587e2a45a578ab41c4b2f7
Q. 本セミナーを受講したことによって法律に対するイメージがどのように変わりましたか?
シェアするための、知的財産というのは勉強になった。
とっつきにくいイメージはいまだになりますが、実際に条文にコンタクトする方法なども体験できてよかったです。(矢野 慎一郎)
とても興味深く、前向きに捉えられるようになった。学ぶ意欲が湧いた。
法律は解釈がふらついて厳密なものではないように考えていたが、実は普遍的にカバーする民法を根底としてその上に階層的に特別法律があり、構造化されたシステムとなっている。その全体を構造を読み解けば想像以上に法律は読み取れると感じた。
何言ってるかわからないどころか、読む気が失せるレベルの難しい日本語で書かれているという印象で、ちゃんと理解しようとしたことなかったのですが、丁寧にちゃんとセクション毎に書かれていて実はわかりやすいんだ〜!と思いました…!(久野 文菜)
割と形式的
より身近で実践的なモノに感じました。
「法律は個人を束縛するものである」というイメージが「法律は個人の自由を尊重するものである」という風に変わった。
専門家への頼り方がわかった
小難しい文章だと思っていましたが,単語のスコープの関係など体系だっているものだということがわかり,難しさの質が「どう手を付けていい存在なのかかわからない」から「ある程度文法のわかっているプログラム言語のプロジェクトを頑張って読み解く」のような状態に変わりました.
法律が目指す理想と現実との間にはかなり差があるのかなと思いました(特に特許の部分)。
法律というのがどのような体系で、どのようにカバーしあっているかということが分かって大変よかった。民法は平等で、一方で知財など各法律が資本等による実際の不平等に対してハンデを与えているという話は大変よかった。
Q. 知って驚いた内容があれば教えてください。
想像以上に、解釈に幅があったということ。その上で、既存の法律に振り回されすぎる必要はないということ。
著作権法の「何にでも無審査で著作権を与える」と、特許法の「進歩したものにしか与えない」の違いがしっくりきた。(西尾 泰和)
知的財産権の捉え方(独占目的ではなく、世界をより良くしていくために使っていく形)
特許権の発達と著作権の発展の意味するところの違い
特許権が施行から20年までの権利である一方、著作権が著作者の死亡後数十年権利を保証している点にもその違いが現れているように思った。
正直、民法に全てが書かれていると思っていて特別法とかの存在をまず知りませんでした…(久野 文菜)
「法律は個人の自由を尊重するものである」という点・「用語の定義を毎回行う点」
財産の分類,知財の位置づけ
第1回の講義ビデオで、法律の読み方のルール(民法マンション)を知ることが出来たのが一番ためになりました。
知的財産基本法を実は聞いたことがなかった。知的財産関係の本を見ると特許法や商標法などを絡めて制度を学べはするが、基本理念としているこの基本法に関しては触れられていなかった。(丹羽 直也)
法律はもっと専門の用語などを持っていなければ読めないものだと思っていたものの、どの法律がどのような役割なのかということが分かれば、ある程度よめそうだということが驚いた。また塩澤先生は条文とその通し番号のようなものを諳じており、少なくとも一部を暗記しておられるということが大変おどろいた。
Q. もっと知りたいと思ったことがあれば教えてください。
日本以外の法律事情
EU圏などの海外向けサービスの展開にあたって、法律面でケアすべき点をどのように調査・理解すべきか(何らかの法務系サービスを使う選択肢はあると思うが、自分でも理解を試みようとするとき、日本の民法と特別法の構造のようになっているなど注意点があるか)
著作権を認められるうえで他の著作物とどれほど異なれば著作物として認められるのか。ソースコードを参考にした場合どれくらいの範囲であれば自分のソースコードとして認められるのか。
全然論点違うと思うんですけど、なんで小学校とかでちゃんと民法の中身とかやらないんでしょうか…?(久野 文菜)
OSSと著作権,ソフトウェアライセンス,ベンダーライセンスとの関係について
法律の体系や知識を学習するために効率化できることを知りたいです。
原理・原則から1歩踏み込んだ詳細な点
知的財産権の申請時における注意点など具体的に知りたい。
こういった法律を逆手に取った企業の(ある意味あくどい)事例など
半導体回路配置保護法、種苗法といった分野に特化した知財制度と知財四権との関係、違い、衝突事例などを知りたい。(丹羽 直也)
講義内容とはあまり関係ないですが、最近の法律関連のニュース(日韓間の問題。韓国司法の判決に関して、日本政府が韓国政府に対応を求めるのは内政干渉にならないのか、など)に関して専門家の意見を聞いてみたいです(単純に興味があるので)。
もう少し泥臭い 特許取得について(盛川 英典)
塩澤先生のご専門からは離れるかもしれないが、刑法について知りたい。
Q. 第1回に参加された方は、前回のセミナーと比較した印象を教えて下さい。第1回の動画を視聴して参加された方は、実際に参加して聴講した印象を教えて下さい。
とても面白く講義を勧めていただいてありがたかったです。個人的にはもっとスピードを早めて、その代わりに質疑応答で補っていただけるとありがたいです。
動画を見てきた人と見てこなかった人が混在していることで「考えてみよう」的なアクティビティで、動画で語られてたことを正解だと思って見てない人が答えることをためらったり、見てきた人が動画で見たことを回答したりしてしまう現象が起きていたように思う。正解のない問題について自分で考えて意見を出すことが大事だったのだと思うが、それがうまくいかなかった。(西尾 泰和)
アーカイブ動画では会場にいる人の声がなかなか聞こえなかったので、実際に参加したほうが参加者の発言や笑い声もしっかり聞けるのでより楽しい感じがしました。
リアルタイムで書き込んだり書き込まれたものを見たりできてちゃんと聞けた感?があります。講義は動画以上に面白かったです!👨🏻(久野 文菜)
第1回の内容の復習はもっとかんたんに済ませて,ガンガン新しい内容についての言及をしていただいたほうが良かったかなと思いました.
2時間という時間制限がありましたので、もっとサクサク進んでも良かったのかなと思いました。
内容が重複してたとはいえ、その重複を起点に話が知的財産権に広がっていたため、大変わかりやすかった。(丹羽 直也)
冒頭の話はかなり重複が見られたが、全体として塩澤先生のファシリテーションが非常に洗練されており、中盤以降からは楽しく見ることができた。冒頭のサッカーの話題なども、着ぐるみを着るといった(よい意味で)常軌を逸した発言があり楽しかったので、講義全体の自己完結性を高めるという点でもよかったと思う。
Q. その他、塩澤先生へのご意見、ご感想があれば教えてください。
非常に面白いお話ありがとうございました。セミナーは勿論のこと、交流会の議論も学びが多くて、楽しく有意義な時間を過ごせました。
懇親会で質問させていただいた政治家と法律の関係性がとても面白かったです! いつも興味深いトピックを共有していただいてありがとうございます!! (>人< )✨(安川 要平)
わかりやすくて、大学の授業にこんな民法があったら授業取りたかったです!!!(久野 文菜)
大変面白かったです.
大変意義のある講義でした。(盛川 英典)
懇親会では、治安を維持するために国は暴力を使っているというお話をさせていただきました。僕は「筋肉などを鍛えて暴力に対抗するべきではないのか?」と申しあげたことに対して、先生は「法律の知識で勝負しないと、国家がもつ最強の暴力に勝てることはない」と仰いました。村木元厚生労働省職員が検察の証拠捏造によって逮捕されたといった議論もしたと思います。その場ではその通りだとおもったものの、平成の忘れられない(未解決)事件として「福島女性教員宅便槽内怪死事件」があります。これは未解決なので一体なにがおきたのか?といったことは分っておりませんが、もしかしたら世の中にはこうした不自然な死として処理されている人もいるのかもしれないと思うこともあります。他のいかなる財産と違って、知識は奪われることはありませんが生命と一蓮托生であるということに少し戦いています。