自転車ユーザ参加型路面画像センシングによる点字ブロック配置情報の収集手法の検討
松田悠斗, 松田裕貴: “自転車ユーザ参加型路面画像センシングによる点字ブロック配置情報の収集手法の検討,” 2025年度 情報処理学会関西支部 支部大会, G-03, pp.1-8, オンライン, 2025年9月.
Summary
本研究は、自転車にカメラとGPSを搭載して走行中に路面を撮影・位置情報とともに取得し、点字ブロック(視覚障害者誘導用ブロック)の配置情報を収集する手法を提案する。具体的には、M5Stack 系デバイスと TimerCamera-X を用い、GPS 取得 → 撮影 → API 送信という流れで位置付き画像を収集する仕組みを構築。取得した画像に対して、YOLO を用いた物体検出モデルで点字ブロックを検出・学習を行った。事前調査として岡山市内約11.8 km 区間を対象とした実地調査を行ったところ、点字ブロックが敷設されていたのは約8.0 km、そのうち自転車撮影可能なものは約6.9 km であることを確認した。カメラ設置場所や角度を変えて撮影実験を実施し、最も良好な撮像が得られる位置・角度を検討した。学習・評価実験では、最適設置条件下で mAP50(平均適合率)が 0.624 を達成し、設置場所別には最高 0.738 を記録した。結果から、カメラ設置位置ごとに最適化したモデル構築や、通信や固定構造の改善が課題として確認された。
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BibTeX
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Conference
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