共同幻想
人間が集団を形成するときに生み出される幻想。 特に、家族・社会・国家・民族など個人を超える集団の秩序やそれへの帰属を理解するための観念をいう
2024-02-26
会社の CEO ラジオ会で知った言葉。共同幻想を持つ会社は強い、とかそんな感じの文脈だったと思う。
実は、この『理念経営2.0』を書くきっかけの一つとなった2019年のパーパスの論文は、今までの「軍隊型」組織に対して、理念という土台に人が群れる「宗教型」組織がこれからは必要になるという論旨だったんです。強い理念のある組織って、宗教的な組織と似ていますから。
これからの企業が宗教化していくと考えたとき、ミッション・ビジョン・バリューは、「シンボル」として機能しますよね。一方で「聖書」に該当するのはナラティブだと思うんです。聖書には経験や考えが物語で描かれています。ナラティブとか物語は、今後一つの大きなキーワードになってくるし、切実に求められるのではないかと思うんです。だから『理念経営2.0』でも1章まるごとを「ナラティブ」というテーマに割きました。ここには、宗教についてのリサーチから得た知見もふんだんに取り入れています。