ユーザーストーリーマッピング
0章
ストーリーを作る本当の目的は、共通理解をつかむことだ。
記憶を助けるために、会話の結果を写真に撮ったり短いビデオにまとめたりしよう。
ストーリーについての会話では、単に作ろうとしているものについて話すのではなく、誰のためか、なぜなのかについても話そう。
顧客やユーザーが欲しいものを手に入れられない限り、あなたの会社は欲しいものを手に入れられない。
いつも私たちが持っている時間とリソース以上に、作るべきものが存在する。
アウトプットを最小限に抑え、最大限の成果とインパクトを獲得しよう。
1章 全体像
ストーリーマッピングとは、大きなストーリーを話しながら小さく分割していくことだ。
話して記録:ストーリーを話しながら、カードかポストイットに考えていることを書き出して思考を表出化しよう。
1つのストーリーを掘り下げる前に、全体としてどのようなストーリーがあるのかを明らかにしよう。
2章 作るものを減らすためのプラン
私たちが持っている人や時間、資金以上に、常に作るべきものは存在する。
複数のチームにまたがる製品のリリースでは、依存関係を可視化するためにマップを作ろう。
システム内部の機能を決めるためには、まずシステムの外側で起きてほしいことを考えよ。
成果に的を絞ろう。
成果とは、ユーザーが必要とすること、システムが完成したときに目にするものだ。
そして、そのような成果が生まれるリリースを切り出すのである。
Viable: 実行可能、実現可能
MVPとは、望まれる成果を実現できる最小の製品のリリースである。
3章 より早く学ぶためのプラン
すべてのリリースを実験として扱い、何を学びたいのか忘れないようにしよう。
「いつもターゲットの顧客、ユーザーと、望んでいる成果を忘れないようにしよう。あらゆるタイプのユーザーから、同じすばらしい成果を得るのは本当に難しい。だから、対象を絞るのだ。」
構築ー計測ー学習のループ
4章 時間どおりに終わらせるためのプラン
マップは、会話の助けに必要な分だけ作ればいい。
最良の見積もりは、自分が何を見積もっているのかを本当に理解している開発者から出てくる。
イテレーティブ思考で評価し、すでに作ったものに変更を加えよう。
5章 あなたはもうやり方を知っている
ユーザータスク
機能レベルのタスク
🐟 サブタスク
ゴールレベルの概念を使って、小さなタスクを1つにまとめたり、大きなタスクを分割したりしよう。
マップの中の左から右に向かう軸
マップはナラティブフローを使って左から右に向かう。
ナラティブフローは、ストーリーを語る順序である。
現在マップ ≈ ジャーニーマップ
ストーリーマッピングの6つのステップ
1. 問題の枠組みを明らかにする
2. 全体像をマッピングする
3. 掘り下げる
4. リリース戦略を切り出す
5. 学習戦略を切り出す
6. 開発戦略を切り出す
6章 ストーリーについての本当のストーリー
私たちは同じドキュメントを読むことができるが、違う理解をする。
最良のソリューションは、解決すべき問題を抱えている人と、その問題を解決できる人々の間のコラボレーションから生まれる。
完璧なドキュメントを必死に書くことをやめ、ともにストーリーを語る
みんなで集まって、ソフトウェアで解決しようとしている問題について話してみる
誰がそれを使い、なぜ使うのか
ストーリーについて豊かな議論をするために集まろう。それ抜きでは、ストーリーを本当に使いこなしているとはいえない。
ロン・ジェフリーズの3つのC
カード card: ソフトウェアに望むことをインデックスカードに書いておく。
プロダクトバックログ
会話 Conversation: 集まってどのようなソフトウェアを作るかについて豊かな会話を交わす。
確認 Confirmation: ソフトウェアが完成したことをどのように確認するかについて意見を統一する。
自分たちが作ると決めたものを作ったら、完成したかどうかをどこで判断するのか?
受入基準、ストーリーテスト
ストーリーにおける会話とは、双方が理解している問題をもっともよく解決する方法に到達するために共同作業をすることだ。
7章 よりよいストーリーテリングのために
{ユーザータイプ} として
私は {これこれの結果を得る} ために、
{これこれを} したい
Who(誰が)
What(何を)
Why(なぜ)
リアルに迫るために何を話すべきかについてのチェックリスト
「Who(誰が)」についてリアルに語る
「What(何を)」についてリアルに語る
「Why(なぜ)」についてリアルに語る
ソフトウェアの外で行われていることについて語る
うまくいかない可能性について語る
疑問や暗黙の仮定について語る
より良いソリューション(解決方法)について語る
How(どのようにして)について語る
期間について語る