集合知的な架空のオリジナル
悪役令嬢は多数の人によって集合知的に作り上げられた架空のオリジナルともいえ、なろう系のテンプレート設定の多くはルーツがはっきりとせず、なんとなく自然発生的に形成されてよくあるパターンになったが明確なさきがけはとなる作者はおらず、お約束だけが存在するのである。
「なぜ」そうなってるかわからない
「誰が」言い出したのかもわからない
けれど「確実にこう」という土台がある
誰も「明確にこうだ」と言ったことはない
ただただ、類型の中に作品が入っていく
それによって類型が大きくなっていく
プールのブイのように拡張する
集合知から出た幻覚
「誰が」も「なぜ」もわからないが、明確で確実。
「こういう人はこういうことをするよね。なぜかはわからないけど」
そこから外れるには、理由が必要とされる
その理由と外れ方こそが面白さに繋がる
テンプレ的動作ばかりしてないか?を意識することに繋がる
ありきたりでつまらない、ということを回避する