感情心理学入門
情動とムード
感情と気分
はじまりと終わり、原因、生理的覚醒を伴う強い感情≒情動
それほど強くない快不快が長時間続く≒ムード
選好
感情価(誘引価)
良い/悪いの判断評価軸
個々の研究で微妙に違ったりする(完全な統一がされていない)
ジェームズ=ランゲ説
情動の末梢起源説
情動を身体反応に還元し、生理的に見ようとした
反論:中枢起源説
5つの観点から批判
情動経験の発生と身体反応の機能説明
刺激が視床下部を経由して感覚皮質で情動経験を引き起こす
交感神経は闘争・逃走に備え活性化する
互いが排他的であるのではない
情動2要因説
自己帰属による情動のラベル付け
→原因が見当たらないと適切なラベル付けを求める
“原因の帰属”という認知的要因
認知が先か感情が先か
刺激を受け取ったとき、“どのように”感情反応が引き起こされるのか
ちょっとわからんなこれ。“どうやって身体をそうするの?”ってことか。
→認知的評価
いいものには接近、悪いものからは離れる
この動機づけを意識するのが感情体験である
つまりゆる学徒ハウスのこと悪いものって思ってる!?!?!?
ヒトが感情を経験するには、自らがおかれた状況を理解していなければならない。
刺激が有用か有害か→一次的評価
刺激や状況に対処可能であるか→二次的評価
二次的評価に沿って情動経験や行動が起こる
cman.icon説明に沿うと、“有用だが対処可能かどうかわからない”が不安や緊張?
刺激に対する感情反応は短期間で自動的に生じる。
認知的評価を必要とせず、むしろ認知的評価に先立って起こる。
単純接触効果を論拠とする
※“無意識の過程”を認知的評価に含めるかどうかでは?ただの定義、概念の問題じゃん。みたいな着地。
結局“具体的にどういうメカニズムなのか”を提示しないとわからない
ここで神経科学の登場!
キャノンのを元に神経科学の研究が進む
皮質と神経連絡のある皮質下領域→辺縁系
その中でも特に扁桃体が重要
切除すると感情異常が見られる→クリーバービューシー症候群
視床下部や中脳への連絡で身体反応を変化させられる
視床から扁桃体まで、直接の神経連絡(低次経路)と感覚皮質を介しての神経連絡(高次経路)があった
すごい!!“なんか意識的なのと無意識っぽいの2つあるなぁ”と思ったらちゃんと経路が2つあったんだ!!!!
ラピュタは本当にあったんだ!!!!!
ところでヒルガードで見たアレまだ出てこないな。最新なんかな?
神経生理学
前頭眼窩野→扁桃体と連絡する前頭前野(高次認知機能を司る領域)
評価に基づく行動の長期的制御
扁桃体と身体反応
FightFlightのための準備、進化の過程で身につけてきた反応の仕組みと考えられる
扁桃体は視床下部などに神経を送り、自律神経系、内分泌系の働きを制御
扁桃体が身体反応や感情的行動を起こすスイッチに
うつ病と脳 45p,46p
感情を制御する前頭前野
特に、扁桃体活動と負の相関を示す腹外側前頭前野
腹外側前頭前野は自動的に(閾下刺激であっても)扁桃体の制御をしようとする うつ病の患者はこれら前頭前野の機能が低下しているため、扁桃体の適切な制御が出来ない
危険がないのに不安を強く感じたり、本来無害なものに恐怖を感じたりする
健常者では扁桃体の活動が高まっても前頭前野によって速やかに戻されるが、鬱病患者ではそれが強く長く持続してしまう