雪・霙・霰・雹の違いと気候的条件
この間空から氷の粒が降ったんだけど、「そういえば、なんで雪じゃなくて氷の粒が落ちてくるんだ?」と思ったのでまとめておく。
調べているうちに色々あるんやなぁとなったので凍雨と雨氷も追加。cman.icon
雪
雪(ゆき)は、大気中の水蒸気から生成される氷の結晶が空から落下してくる天気。
結晶状である
形状・雪質により様々な分類がある。
霙
雪片が気温0℃以上になったとき、解け始めて雨になる。
しかし、すぐには解けず、また昇華によって熱が奪われるために解けない層が存在し始める。
融解層の雨と非融解層の雪が混じって降るのがみぞれである。
霰
霰は、積乱雲や積雲の中で過冷却の水滴に衝突し凍結、部分的に解けたり再び凍ったりしながら大きさを増す。
雪霰
白色不透明
球状、半円錐状
砕けやすく踏むと潰れる
中心の粒(氷晶)が結晶構造を持たない氷粒子で覆われている。
隙間が多い
氷霰
雪霰が雹に成長する中途
半透明
主に球状
表面は滑らかで密度は高く、踏んでも簡単に潰れない。
雹
5mm以上に成長した氷霰はすべてが雹である。
球状である事が多いが、大きな雹同士がくっつき、より大きな不定形の塊を形成することがる。
大きさと落下速度(50km/h)により被害をもたらす
降雹の継続時間は短く、15分を超えることはめったにない。
また、被害の範囲も殆どの場合狭い。
凍雨
凍雨(とうう、英: ice pellets)は、主に球形の透明な氷の粒が降る気象現象。雨粒や解けかけの雪が落下の途中で再び凍ったもの。凍雨 - Wikipedia 再凍結して氷の粒になった、5mm未満のものをいう。
最初から凍結(結晶化)して降ってくるのが雪、雨が降る途中で0℃以下の層を通って凍結するのが凍雨。
霰との違いはおそらく、最初に降っていたものが雪(凍結した結晶)か雨かという点か。
上空の0 ℃以上の空気の層(暖気層、融解層)に比べて、地表付近の0 ℃以下の空気の層(冷気層、再凍結層)が厚いときに生じる傾向がある。
雨氷
過冷却された雨(水)が降った衝撃で凍った結果できるもの。
見たことがないcman.icon
樹氷ができるのはこれらしい。へー。