球磨川禊の卒業演説
『まあ僕は感動的とか無理だから』『テキトウにひと笑い取ってこの場を流させてもらうよ』
『どうやら人と人の出会いは』『なかったことにはならないらしい』
『きみ達とはこれでお別れだけど』『実際ご愁傷さまだぜ』
『僕みたいなやつに出会ってしまったきみ達の災難も』『この先決してなかったことにはならないとはね』
『「1+1」をゼロにしかねないマイナスに出会うとは』『きみ達もよくよくついてない』
『だからそんな出会いを有効活用する方法を教示することで僕は』『最初で最後の先輩風を吹かせるとしよう』
『きみ達も いずれはこの学園を卒業し社会へ出るだろう』
『そして挫折や理不尽を味わい』『敗北を経験し』『自分の人生を最低だと思う日がきっと来る』
『そんな日は誰にだって必ず来る』『だから そんな日は』
『お前らなんか及びもつかない不幸な僕が』『世界のどこかで逆境の中へらへら笑って』
『面白おかしく生きてることを思い出せ』
『大丈夫』『僕がこの世にいる限り』『きみ達の人生は最低なんかじゃないから』
『大丈夫』『きみ達がこれから経験する不幸など』『僕が十代で経験した不幸の一割にも満たないから』
『大丈夫』『不幸なやつでも幸せになれるって』『僕が証明し続けてあげるから』
『それでも自分が不幸のどん底だと思う奴は仕方ねえ』
『いつでも僕に会いに来な』
『不幸に底なんてないってことを』『骨の髄まで教えてやるぜ。』
『以上!』『卒業生代表球磨川禊でしたー!』
『あ! 高校は卒業してもジャンプは卒業しないからよろしくねー(笑)』