2025/07/13 システム制御論対策
要点
ラプラス変換について
微分のラプラス変換の一般系
$ s^nX(s)-\sum_{i=0}^{n-1}s^{i}x^{(n-i-1)}
ラプラス変換の積はたたみこみ積分である
連続時間
システムの内部状態を、次の状態方程式で表す
$ \dot {\bm x}(t)=\bm A \bm x(t)+\bm b\bm u(t)
状態方程式の両辺をラプラス変換することで、伝達関数を求める
伝達関数から状態方程式・出力方程式を導出する「実現問題」の解は一意にならない
可制御標準形と対角標準形を求める
時間波形を考える
スカラーに関する方程式として考えると、
$ \dot x(t)=ax(t)+bu(t)
両辺をラプラス変換して、
$ sX(s)-x(0)=aX(s)+bU(s)
$ X(s)=\frac {1}{s-a}x(0)+\frac {1}{s-a}bU(s)
両辺を逆ラプラス変換して、
$ x(t)=e^{at}x(0)+\int _{0}^{t}e^{a(t-\tau)}bu(\tau)d\tau
それを行列に拡張すると、
$ \bm x(t)=e^{\bm At}x(0)+\int_0^{t}e^{\bm A(t-\tau)}\bm b\bm u(\tau)d\tau
$ e^{\bm At}は状態遷移行列。
導出: 状態方程式を行列に関する方程式として同様に整理すると、係数比較より下記のように求まる
$ e^{\bm At}= \cal L^{-1}\{[s\bm I-\bm A]^{-1}\}
可制御性: 可制御性行列$ U_c=(\bm b\quad \bm A\bm b\quad \bm A^2\bm b\quad...)のRankが$ nに等しければ可制御。
安定性: $ \bm Aの固有値がすべて負の実数部を持てば安定。
離散時間
時刻$ kTを初期状態として、$ x(k+1)を表したものが離散時間の状態方程式である。
0次ホールドにより、$ kTから$ (k+1)Tまで入力は変化しないことに注意すると、
$ x(k+1)=e^{\bm A_cT}x(k)+\int_0^Te^{\bm A(T-\tau)}\bm bd\tau u(k)
行列$ \bm A=e^{\bm A_cT}の固有値の絶対値が1以下であれば安定である。
状態フィードバック制御
入力に、$ \bm f\bm xを加えるのが状態フィードバック制御。
$ \dot{\bm x}=(\bm A+\bm b\bm f)\bm x+\bm b\bm u
極配置問題では、行列 $ \bm A+\bm b\bm fの固有値が指定された極に等しくなるようにする。
感想
導出が分かりやすい部分は、しっかり導出までできるようにしておくのが良いだろう
このページには、導出のために覚えておく必要があることがらをまとめておいた
次の方法は暗記になりそう
可制御標準形の作り方
対角標準形の作り方
可制御性の判定
計算を間違えなければ95点くらいは取れるだろう