Project Stella
概要
2016年12月立ち上げ
参考にしたレポートは2017年9月発表のもの
第1フェーズ
概要
資金決済システムにおける機能の一部を、DLTで効率的かつ安全に再現できるか実証実験
RTGS(Real-Time Gross settlment): 即時グロス決済システム ほぼ現行RTGSシステムと同等のパフォーマスンスを示しうる 平時、ピーク時同等のトラフィック量の取引指図を遅滞なく処理できた
ノード数の増加に応じて処理時間の増大を確認
一部ノードが取引処理に参加しない傾向も
ノード障害や誤フォーマットの取引指図といった課題への対処が可能
単一認証局が存在した実証実験のため、SPOFが存在することに注意
詳細
標準的なトラフィック量
秒間取引指図件数: 約10~70件
機能
金融調節にかかる取引
インターバンク取引
顧客取引
大口ネット決済システム(証券決済システムやクリアリングハウス等)
2016年の実績(一営業日あたり)
1.8兆ユーロ
343,729件
実証実験
実際のトラフィック量+最大250件/秒
ノード数4~65台に対して
処理時間の中央値は0.6秒程度で横ばい
Fabricがバッチ処理のため
最大処理時間は、ノード数が増えるに従い増加
流動性調節機能スマートコントラクトを用いた処理時間と
ノード間距離
12msのRTT(フランクフルト~ローマ間、東京~大阪間)
処理時間はほぼ変わらない
228msのRTT(フランクフルト~東京間)
処理時間が最大67%増加
コンセンサス形成に必要な数のノードが近接している場合は比較的短時間でコンセンサスに到達
References