債券の基礎(社債)を読んだメモ
社債とは
一般の企業が発行する債券
国債利回り+個別企業の信用リスクを反映した追加利回り
一般に普通社債は融資の次に弁済順位が高い
資本性のある劣後債は、より弁済順位が低い
議決権はないが、普通株式より弁済順位が高い
転換社債なども存在
発行体
金融
金融債
産業
事業債
公益セクター
投資適格社債とは
格付けでBBB格以上となった債券
AAA〜BBBの4段階
BB〜Cの5段階
米国での市場規模は、国債、モーゲージ債に次ぐ
グローバルでは国債の次
バンクローンとは
企業が資金調達する際に、間接金融市場が存在
企業に対するローン債券を、銀行が組成→市場で売買
レバレッジド・ローン
満期は5-10年が多い
デフォルト時の弁済順位が高い
有担保
変動金利
財務制限条項(コベナンツ)が付与されている
1990年代半ば以降に市場発展
それまでは銀行の与信による融資が主流
ローンポートフォリオのリスク管理
貸出債権の売却によって信用リスクを削減
銀行がB/S以外で手数料収入を得る
2000年代半ば以降のローン担保証券の発達により、直接バンクローン投資ができなかった投資家の資金も流れ込んだ
資本性有価証券とは
社債と株式の中間
証券の資本性
調達期間に永続性があること
永久、超長期、償還に関する制限
利払い、配当に関する制限があること
任意繰延条項
強制繰延条項
損失吸収性
バンクキャピタル
劣後債(Tier2資本証券)
償還期日が設定されていない
クーポンは繰延可能で非累積型
元利金の減価が可能
優先証券(Tier1資本証券)
デフォルト時、一般債務より劣後
発行体のメリット
株式希薄化の回避
資本構成の改善
税務上のメリット
投資家の観点
高スプレッドの投資対象
投資判断の多様化
社債の発行市場
米国証券規制
SECが管理
MTNプログラム
Medium Term Note
起債までのプロセス短縮
予め発行体と引受業者間で概要を決定しておく
クーポン、償還日、発行通貨などの詳細条件を追記的に決定する
ユーロ債市場で広く利用されている
日本では仕組債の発行に多く用いられる
オフショア市場
非居住者向け国債金融取引市場
税制、取引規制の制約を少なくした市場
ユーロ債
通貨国外で当該通過資産を保有する投資家を対象とした市場
国外で流通する日本円建て金融市場はユーロ円市場と呼ばれる
表示通貨国の規制を受けない
ロンドン証券取引所、ルクセンブルク証券取引所に多く上場
サムライ債
日本国内市場にて取引される、国外発行体の日本円建て債券
ショーグン債
日本で発行された、国外発行体の外貨建債券
References