ハートドリブン 目に見えないものを大切にする力 (幻冬舎単行本) | 塩田元規 | 産業研究を読んだメモ
全体の感想、どんな本か
普段、自分がよく話している「人間と仕事しているんだ」の実例
はだしで仕事している、瞑想の話は形だけ取り入れてしまうことがないように注意だな
苦労話は.....。美談にしてしまうと再現しようとして人が壊れてしまう人
印象に残ったところ
合宿
普段忙しくて後回しにしがちな、「緊急ではないが重要なこと」に向き合うための時間
(扉絵 2ページ目)
「緊急ではないが重要なこと」はいつまで経っても先に進まないことに課題感を感じていたので、組織として定期的に時間を取れるようにしているのはいいな。このあとのフェーズとして実際に実行していくチーム、PJを組成するところもフィージビリティとしては気になる。ある程度組織が大きくならないと厳しいか?(逆に組織が大きくなれば解決するものなのか?)
安心、安全、便利が満たされれば満たされるほど、人は感情報酬を求めていく。
(P.43)
なるほど。自分はリスク選好型だと考えていたけど、リスク自体が好きというより感情が動く=ワクワクするほうへ行こうとしているだけなのかもしれない。宇宙兄弟の「ワクワクするほうを選びなさい」が身体に染み付いているのかもと思い、少しうれしい。
"働く"ことも機能的価値から感情価値へ
(P.50)
合理的に考えると、会社に残ったほうが正しいが、転職する人が増えている話が述べられている。
自分個人は、仕事と趣味の境界が曖昧な人間(意識的に曖昧になるように行動した結果というものあるが)なので、"働く"ことに感情価値が認められる社会は歓迎。
正しくないと思って、切り捨てたもの。それを思い出すことが、始まりなんだよ。
(P.213)
本書で一番エモかった。天気の子を観て、子どもだけが知る世界のルールに従って行動する子どもを認識することも応援することもできなくなっていたことに気づいた。でもそれは自分自身が正しいと思って選んできた道の上にあるので、間違っているとも思っていない。でも、ただただ今年後半はずっとトゲのように心に引っかかっている。空の青さを知る人よを観たときにも、どうしても現実を思い出してしまう。ずっと現実的な落とし所を探す大人になってしまった。天気の子は、そんな切り捨ててしまったこと、それ自体に気づかせてくれる作品だった。だから本書を読んで、"始め"ればいいと思えたのはよかった。
References