ヒヨコの飼い方
牛だけでは生活できないので、鶏も飼っていた。
大きいの(鶏)を買うお金はなかったので、ヒナの孵りざきの、ぴよぴよいうのを、確か農協で30匹買った。家のなかで、小さい箱、鳥屋(とや)を主人とつくって、ヒヨコが孵る場を。 家のなかでオンド(湯たんぽ)を入れて。湯たんぽは土を焼いたやつ、陶器。それを布で包んでいくつも入れておかなきゃいけない。
鳥屋は、(高さは)低い、一間、真四角ばあのやつだったので、自分の四畳半のお部屋で飼った。
孵りざきで、赤ちゃんだったから、そんなふうにして大事にしなきゃ育たなかった。ヒヨコはかわいかった。自分の子どもを育てるように。病気したらいけないので、水も気にして、湯たんぽも入れて。
あと、ヒナは、21日くらいぬくめないと卵から孵らない。普通の卵ではできないので、結合した卵(受精卵)を買ってきて、孵したりした。湯たんぽと電球が必要だった。湯たんぽをいくつも入れておくと、その上でヒナが寝ていた。孵りざきは小さいので、電球も入れて、あっためないといけない。最初は孵りざきのヒナを買ってきたが、何年か飼っていると、雄鶏と雌鶏ができてくるので、卵もおうちでぬくめて、孵していた。最初はぜんぜんわからなかったので、習ってやった。
ヒナは、夜はちゃんと寝る。明かりを消したら鶏は寝る。