魚釣り②
子どもの時分の川は面白かった。昔は越中ふんどしで泳いだわ。魚は釣ったり、金つきで突いたり。毛ばりでアユ(鮎)が来るのを待ちよってピュっと引っかけて獲った。鮎は苔がついた石のところで陣地を守ろうとする。クルクルもうて、そこを守ろうとまた戻ってくるきね。大きい鮎が戻るがを待ってピュっと引っかける。鮎は必ずそこへ集まって来るきね、気長に待ちよったら、鮎がなんぼでも獲れたもんよ。
・(寒い冬になったら?)冬はつけ針やね。ゴリとかを獲って、それを針へ付けて、ウナギなんかが通りそうなところへ漬けちょく。それに、ウナギやイダ、アメゴじゃいう魚もおったが、夜のうちに来て餌を食うて引っかかる。朝に引き上げたら、何匹も獲れちゅうのよね。冬は鮎は食いつかんけどね、他の魚は夜来て食いつくけんね。がぶりと一度食いついたら、針に引っかかるき、逃げれんのよ。
語り手大正1桁代 男性(令和7年)
魚
魚釣り