進駐軍にチョコレートをもらった
◆「ねえちゃん、ねえちゃん、って、おおきな手で頭なでよって、チョコレートくれよった。外国のひとは、みんな優しかった・・・あの時のこと、忘れられない」(今日一番、印象に残った一言です) 柿本商店に元々あった酒蔵に、35人の進駐軍がワラを敷いて寝泊りしていたお話しを聞かせてくださいました。当時、進駐軍は「女に悪さをする」と聞いていたから、いつか自分もそうされるのではないかと思っていた。背も大きい、目も青い。怖さしかなかったけれど、実際はとても優しくて「ねえちゃん、ねえちゃん」と自分を呼んで頭をなで、チョコレートを分けてくれたそうです。 聞いたことはあったけれど、見たことも、食べたこともなかったチョコレート。はじめて口にした味よりも、怖い人にしか見えなかった外国人に、頭をなでられ(思いがけなくとてもとても)優しくされた思い出のほうが、印象に強く残っているように感じられました。