草履つくり②
学校へ履いていく藁草履を親に習うて自分で編んで作った、鼻緒を付けて。作ってもろうても破れたり、ちぎれたりする。もう自分で作れいうことで、 作らされた。 山を走り回ったら、じきに傷んでね。履けんようになったら、また自分でつくらないかん。慣れたらはようにできるけんど、草履は一つじゃいかんろう。両行の足につくらないかんき、ほら。
固い藁に水を吹きかけて湿してね。乾いた藁をそのまま叩いたら、割れてしまう。水を吹いてね、台の上に置いて、編んで草履の形につくっていく。
靴やズックじゃいうもんは、学校の方で準備はしてくれるけん ど、みんなぁにいきあうようにはないきね。いきおうた者が靴をもろうて、それ以外の者は靴はないき、藁草履よね。 藁草履は、雨でも降った日は濡れてしまう。雨が上がってもすっとは乾かんきね。3日か4日ばぁ 乾燥させにゃ、乾かんき。乾かんずつに履かないかんなるき、替わりの草履を用意せないかん。