牛④
耕運機のない時代で、牛を飼わないかんかった。
毎日学校から帰ったら、鎌で草を刈って小さく切って、稲
藁
を小さく切ったのと混ぜてね、それを
牛
に食べさせた。それが仕事で、牛を大事にした。田んぼで仕事してもらわないかんときは、特別に麦を炊いて食べさせた。
オンタ(オス)は飼わん。メンタ(メス)を飼うて、子牛が取れたらお金にする。生活費やね。
(子牛は)世話しよったら、頭で擦りついてくる。「危ないき、せんとってくれ」言うてもね、擦りついてくる。売るときは淋しい。
語り手昭和1桁代
男性(令和6年)
家畜
農業