敗戦を知った
大きなシッタン河を渡ったあとも、敵にみつからないように、山のなかを逃げていた。どれくらい経ったかわからないが、敵の
飛行機
が飛んできて、日本語で、日本は戦争に負けた、山からでてきなさいと放送があった。神国日本が戦争にまけるわけがないと思った。でも山をおりて、日本兵が集まるところにいった。日本の国旗が焼けていた。本当に戦争に負けたことを知った。そこには、高知の同期がいた。その人はけがをしていて、もともと安全なところにいた仲間で、「お前、よく生きていたな」と話した。
戦争