ヤツメ
ヤツメ
ヤツメがむかしは沢山とれた。
sawamoto.iconスナヤツメのことと思われます。
Tさん
美味しかった。
空の人(山の上の住人)には、「よくそんなミミズみたいなもの食べるねえ」と言われていました(笑) お弁当に入っている時は、からかわれるのが嫌で隠して食べていました(笑)
でもおいしかったですよ。
Fさん
なんぼでもとれた。
相川橋の下にどっさりおった。
いまもちっとはおるろう。
普段は砂の中や落ち葉の下におる。
Yさん
夫婦で川の向かいとこっちと別れて、ブッタイですくっちょった。 夕方に、子どもをおぶってすくいよった。
ヤツメは同じ所を通る。水が少し落ち込んでいるところから、上へは登れんから、そこにぶったいを据える。
石の際にぶったいを据えちょったら、ひっとり次から次へ入りよった。
「焼いてよし。炒めてもよし。煮てもよし。」って、捕ったら捕っただけ売れよった。
1匹10円で売れた。良いお金になる。
自分では食べんかった。ミミズみたいで気持ち悪い(笑) 見るからに、めっそ食べたいようなもんじゃない(笑)
食べた人はうまかったんじゃろうね。なんぼでも売れた(笑)
sawamoto.icon漢方薬の原料として業者が買いに来ていたというお話も聞きました。
Tさん
せせらぎ(寺家の葬祭場)の下あたりになんぼでもおった。
松明を照らしながら捕りに行った。金持ちはカーバイトで照らしながら捕っちょった。
甘辛う炊いたらうまい!
(スタッフ)
・僕が子供の頃はまだ取って食べてました。卵焼きに入れたりして食べてたと思います。
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2019/03/28
アンケートを取ったところ、ヤツメを「捕ったことがある」とお答え頂いた方は25名中9名でした。
吉野川の本流と、支流(地蔵寺川、汗見川)のそれほど遡らない場所でよく捕れていたそうです。
同じ町内でも、少し上流の方では全く見られていないようです。
「捕ったことがある」9名のうち、食べたことがある方は8名。1名はどうしても食べたくなかったそうです。
「食べたことがある」8名のうち、おいしかったとお答えいただいた方は2名。
あまりおいしくなかったというお答えのほうが多かったです。
捕まえ方や調理法についても少しづつ聞いてみます。
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2019/04/17 80代男性
淀みの砂の中にいる時と川の縁を登る時がある。「のぼりやつめ」と「すなやつめ」と言った。
川の上流に向けて狭くなるように堰を作ってウナギの仕掛けより大きいものを置いた。昼間仕掛けて夜入る。翌朝に取りに行く。暇な人は夜に明かりを持って見に行った。夜は月夜ではなく闇夜がよく取れる。夕方ではなく真っ暗になってからがいい。夜ライトを持って、ぶったいですくいにいく事もあった。明かりはカーバイトという石炭?を使った明り取りを使った。流れが早いところはようのぼれないので流れが早い箇所を避けた川の脇に堰を作る。 川の小さな中洲がある場所の小又側の川に堰を作ってよくとった。
ダムができて川の水位の変化が大きくなったことと、ダムの冷たい水が流れるようになったことで、ヤツメウナギが激減したと思う。川を登るのは桜のころでちょうど今頃。
本山では南岸ではなくて北岸の砂地にいると思う。
食べ方は醤油にしょうがを入れて煮込み、卵とじにする。小骨があってガジガジする。特に頭がガジガジするけど、さばいたり、内臓をとったりはしないでそのまま調理した。ヤツメ料理の美味しさは調理の腕にかかっている。美味しくもなればまずくもなる。独特の風味がある。姿焼きはNG.
いるかもしれない場所
嶺北中央病院裏の沈下橋から上流に100メートル行った砂地。そこは仕掛けをしている人置いた。大豊園の前の吉野川。吉野川の本流が冷たかったり、水位が変わることで、支流の砂地に生息域を変えているかもしれない。昔もとったことのある汗見川の堰の場所や砂地。地蔵寺川の砂地。行川の砂地。 Tさん 80代女性
ヤツメの居場所
北山東の栗ノ木川から流れてきている川。
タコの瀬
下津野の沈下橋付近
吉野の商店近くの瀬
汗見川で砂を掘ったらおるかもしれん。
時期
桜が蕾の頃が一番おる。
満開になったらおらん
sawamoto.icon 桜が散った頃がおるとの証言も多数ありました。上流下流の違いか?
捕り方
夜の20:00~21:00に登る。
モジをつけておいたら3匹くらい入っている。
食べ方
大きな鍋で炒りつける。
醤油だけ。美味しい。
お弁当にも入れた。
スジのやりこい(柔らかい)やつはコリコリして美味しい。
栄養もある。
Yさん
主人が取ってきたのを料理しました。
鍋の中でビチビチしているのが嫌やった(笑)
料理すると鱗みたいのが目立って蛇みたいで余計嫌やった(笑)
生姜を入れて醤油と砂糖で甘辛く炒りました。
Tさん
あれは精力剤になる。えい。
デイサービス長老大学のブログ
「ヤツメウナギがなんぼでも捕れた!」早明浦ダムができる前の吉野川に大量に生息していたスナヤツメの話