シェアリングエコノミーが貨幣の価値を変えていく
このところ、週1でUberEats を使っているのだけど、こうした日常のシェアリングエコノミーを通じて、「お金を払いさえすれば仕事をお願いしても許される対象」というのが心理的に拡大していくのを感じる。今まで仕事をお願いできるのは、店員や配達業者などそれを生業に仕事としている人が対象だった。UberEats の配達員のように生業としていない人には、遠慮もあって頼みづらかった。 昔は、金を払う方が偉いみたいな感覚があったけど、払い手と受け手の立場が対等になるほど、金はサービス対価としての等価交換の一手段に過ぎないという感覚が強くなっていく。そうなると、お互いの合意に基づけば、金である必要はないわけで、将来的には、配達してもらう対価として、プログラミングを教えてあげる、なんていうこともありえるだろう。 電子マネーが浸透すれば、物質としての貨幣の意味はなくなり、ますます金は透明化していく。電子化すれば、金の使える先も増えていく。出口が増えれば、入口も増えていく。金持ちかどうかは、ストックよりフローの量で測られていくだろうね。 昨日行った Yahoo! Lodge で面白かったのは、食堂が電子マネーは使えるけど、現金は使えなかったこと。Lodge においては、通貨より Suica の方が価値を持つことになる。従来の価値の逆転。 シェアリングエコノミーが貨幣の価値を変えていく