Piascore は14年目(13周年)を迎えました
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Piascore は14年目(13周年)を迎えました。音楽を愛する世界中の人々に支えられて続けてきました。ありがとうございます!
10年以上成長を続けながらも一度もExit していない、さらに言えば創業から一度も Pivot せず同じようなミッション・ビジョンを持ち続けているベンチャー企業は珍しいかもしれません。ここまでくると、もはやそれがいいのか悪いのか分かりませんが、やり遂げることが自分の天命であることは間違いないです。
正直言えば、事業の成長に自分の器や組織が追いつかないとか、N倍の成長には何が必要なのか?とか、毎日悩みまくりです(誰かと話したい!笑)。仮説的に思うのは、結果を出すには、行動にせよ思考にせよ、そこそこの質で良いからとにかく「手数の多さ」が大切ということです。そして、手数を多くするには、本当にたどり着きたいゴールと、そこに至るまでの具体的な手順をイメージできたときなのだと思うのです。そこでより具体的にイメージをするために、このGWはChatGPT(もちろんGPT-4)を使ったソクラテス式問答法を試しましたが、2時間続けるうちに ChatGPTの方が勝手に「これが答え!」と言うようになってしまい、匙を投げられてしまいました(ChatGPT先生の言うことはループしがち…)。あれこれ悩むより、まずは目の前の問題を片付けることが先決かもしれません。つべこべ言わずやれということですね。GTDの精神。これからも、最近の愛用キーボード Keychron Q1(オススメ!)をバチバチを叩きまくるしか無いですね。そういえば、天才ハッカーのポール・グレアムも「キーを打ち続けているうちは死なない!」と言ってましたよね(ちなみにOpenAI CEOのサム・アルトマンはアクセラレータ Yコンの元代表ですが、そのYコンを作ったのは彼)。
音楽事業ということにも触れると、昔から思うのは、音楽活動は、その中にウン千億円・兆円の市場規模になるような人類・社会レベルの大きな課題は存在せず、よくてせいぜい数億円規模の「中小の無数の課題」が存在するという、少し特殊な世界なのではないかということです。例えば、楽器やジャンルが違えば課題は異なりますし、著作権やその管理方法を見れば国によって異なるわけです。そうした業界の中で、「アプリ」「楽譜」という、ジャンルや楽器、あるいは国や文化に比較的依存しない(だけど市場規模が小さい)テーマを選ぶことができたのは幸運だったと思います。もちろんこの過去13年の間に、隣の芝生を見ればそれが魅力的に見えるテーマは多々ありましたが、そうしたテーマに挑んでいれば大きな失敗していたと思います(実際、いくつか軽度やらかしあり)。また、Piascore は楽譜アプリやサービスを続けているように思われるかもしれませんが、これは半分は間違いです。我々が開発しているのは、音楽活動における無数の課題を解決するための「OS」であり、その上に走るサービスの一つとして楽譜サービスがあるイメージなんです。もし他の音楽IT企業と違うことがあるとすれば、間違いなくこの点です。私が作るとなれば、どうしても「最初は大変だけどスケールメリットの出るアーキテクチャーにしたい」とか「10年先まで変更の必要ない汎用的なコンポーネントにしたい」などのエンジニアのエゴ(cf. プログラマーの三大美徳)丸出しになってしまいます…。その結果、ユーザ様には「ここ数年はアプリもサービスも変わってないだろ!」と怒られてしまいそうですが(それでも各種数値は成長中)、見えるところには手をかけず、中身やバックエンドサイドの変革に時間を掛けています。フロントエンドや新しいサービスはこれからのご期待ということで。
そんなわけでこれからも、ミッション「音楽活動を最高の体験にする」のために、音楽活動を支える世界的なインフラ(OS)の実現を目指して、ここ横浜で頑張ります。
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