楽器演奏の楽しさは、自分だけのコツを見つけること
https://gyazo.com/751a1b6a4f1ef71c30d22b563f2d7683
楽器演奏の楽しさの一つは、音を出し演奏することなのは言うまでもない。けど、それを「自分がやった!」という達成感が結構重要だと思うのだよね。それはイージモードでプレーするゲーム同様、楽器自体を初心者向きにするだけでは得られない気がする。今ある、ありのままの楽器をどうすれば楽しく弾けるようになるかを、いつも考えています。
ありのままの楽器を楽しく弾けるようにするというのをゲームで例えると、昔、スト2という格闘ゲームの必殺技で「昇竜拳」というのがありまして、→↓➘という複雑な感じにレバーを入れてパンチボタンを押すと出るのだけど、まず初心者は出せないのですよね。
これには一つコツがあって、「歩きながら(→)波動拳(↓➘→)を出すイメージ」を掴むと急に出るようになったりする。なぜなら難しい操作(→↓➘)を、「歩く(→)」と「波動拳(↓➘)」という、それぞれが簡単な2つの操作を組み合わせただけなので。それで、「歩きながら波動拳」というの丁寧に繰り返していると、まるでアハ体験のように急に動かし方のコツを掴みだす瞬間があって、面白いように自由自在に必殺技が出せるようになる。このゲームの場合、もっと難しい必殺技があるけど、同じように少しづつ「組み合わせ」で練習していくと、どんどん必殺技やコンボが出せるようになっていき、まるで自分が成長したような錯覚を覚えるんです。
こういう小さなコツが、楽器を弾いているとたくさんあることが分かりますよね。譜読み、運指、腕の動き、アクセントの出し方、フレージング等・・・。そういうことは、先生や他の人の演奏から学んだり、自分で発見したりするものですが、見つけたときのアハ体験的な喜びが大きいし、その喜びは自分にしか分からないかも知れないけど、大切な宝物なんですよね。
そういう、「音楽のコツ」という宝物探しの旅に出る楽しさを、もっともっと伝えていきたいです。楽器演奏を楽しんでくれる人が増えるはずです。