ピーター・シュマルフスの幻想即興曲
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誰にでも音楽に目覚めるきっかけの演奏がありますよね。僕には学生時代に聴いたこの演奏でした。今でも最高の幻想即興曲。冒頭から細部まで行き届いたテクスチャー、品良く押さえられた感情、歌うことを教えてくれた中間部…など一音一音に感動したあの日を思い出しました。
この演奏のピーター・シュマルフスは独のピアニスト。ギーゼキングやケンプに師事した優秀なピアニストだったようです。残念ながらメジャーレーベルからデビューできず、大衆向けレーベルを中心に録音を残しました。おかげでクラシックを聴かない実家にもあったわけですが。 まずこの演奏で惹かれたのは、最初のC#のオクターブと、続く前奏2小節です。最初のオクターブが他の誰の演奏より深く艷やかです。そして前奏のデクレッシェンドは、一瞬大きくすることでより印象的になっています。この調子で全小節語れるぐらいこの演奏好きです笑
この演奏の素晴らしさを分析して、自分の演奏に取り込みたい。そんな気持ちが高まり、2011年に行ったソーシャル音楽院「Wikivaoire」の開発につながります。国のお金を使って、こんなマニアックなことをやらせていただき恐縮ですよね…。ちゃんとお返しはできてますよね?笑